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アジア史概説 (中公文庫) 文庫 – 1987/2/10

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

東アジアの漢文明、西アジアのイスラム・ペルシア文明、インドのサンスクリット文明、そして日本文明等、異質文明が交通という紐帯によって結びつき、相互に競い、かつ補いあいながら発展してきたアジアの遠大な歴史を解き明かし、人類全体の真の歴史を発見する。


登録情報

  • 文庫: 568ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1987/2/10)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4122014018
  • ISBN-13: 978-4122014015
  • 発売日: 1987/2/10
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4 12件のカスタマーレビュー
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形式: 文庫 Amazonで購入
世界史を高校で習ったのはもう30年以上前、当時は、ギリシア・ローマから大航海時代のヨーロッパ中心の歴史で、それに、中国史が「別物」として付け加わっている、といった感だった。 歴史観は大きく変わり、ユーラシアに広がるステップに勃興する遊牧民が、名前は突厥、モンゴル、トルコ系と様々だが、騎馬弓射の機動性、破壊力を武器に広域を押さえ、交易文化を興る、接する国の栄枯を誘導するという、ユーラシアを中心にした視点が重要になっている。 本書はそのような歴史観によって、古代から現代にいたるまでを叙述している。 

いきおい各年代の叙述は簡潔に、筆者のいわんとする大きな歴史の流れの中での位置づけが中心となっているので、中近東、中国の通史についての一通りの知識がないと、通読理解は難しい。 歴史のものの見方の確認、大きな世界の歴史の流れを認識せしめる名著。
コメント 26人中26人のお客様がこれが役に立ったと考えています。. このレビューは参考になりましたか? はい いいえ 評価を送る...
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投稿者 4649 トップ500レビュアーVINE メンバー 投稿日 2012/11/7
形式: 文庫
世界史再学習の必要があったのでマクニール上下巻とこの本を参考図書にした。
どちらも文明は交通路によって広がり発展してきたことを基盤にして記述されているので
両方読むことでかなり世界史の理解が深まると思う。
アジア史概説は、訳書のため読みづらいマクニールの世界史と違って
日本人の手による本のため非常に読みやすい。
また文体は非常に簡潔でありながら因果関係を丁寧につないでいく記述のため、
まるでアジア史の講義を直接聞いているかのような気にさえなってくる。
とはいえ、500ページを超えるうえ非常に精密に書き込まれているので、
読了するのは大変かもしれない。
第1章から律儀に読まず(特に考古学上のアジアで猛烈に眠くなるかも)
とっつきやすいところから順に読んでいくことをおすすめしたい。
7章と8章第4節は日本史の概説なのでここから読み始めてもいいし、
第4章のアジア近世と第5章のアジア近世文化、第6章のヨーロッパ列強の進出、
第8章の現代アジア史あたりは既存知識でどんどん読み進めることができる。
最後に、はじめから通読しアジア文明ががどのように生まれ広がったのか
著者の導きにしたがって読み進んでいけばアジア史の概略がおおむねつかめていると思う。
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投稿者 簿記受験生 殿堂入りレビュアー 投稿日 2004/8/31
形式: 文庫
宮崎市定博士は中国学の権威であるが、アジア史のみならずヨーロッパ史にも深い知識を持っておられる。扱われる地域は中国のみならず、わが日本、インド、イスラーム圏とほぼアジア全域に渡り、古代の文明発祥から近世のヨーロッパからの影響まで筆が及んでいる。分厚い本であり、話題も多岐に渡るが、宮崎博士の文章は理路整然として読みやすい。一日本人が到達したアジア歴史研究の頂点を見極めたい方には、ぜひお勧めしたい一冊である。
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形式: 文庫
6年半ぶりにアジアでも仕事をするようになった。
俯瞰で物を見、考えるのに役立つのは歴史である。
宮崎市定『アジア史概説』(旧版:1947/1948, 新版: 1973)を読む。
ときどきパラパラと目を通すことはあったが
通読したのは初めてだ。
「新版の序」にこうある。

   じつはこの書は何でもかでも書きこんである
   世のレファランス・ブックとは違い、
   ざっと通読して
   その間にある何かあるものをつかんでもらいたい
   という意図をもって書かれているので、
   おそらくそんな点が買われているのであろう。

                       (p.9)

アジアには中国がありインドがあり
東南アジアがあり、さらに西アジアがある。
筆者は交通史観とも言うべき歴史観で
この広大なエリアを数千年単位の時間でとらえていく。
いかに他民族と交通で結ばれ交渉していくかが
その民族の興隆と滅亡を決める。
文庫版562ページ。碩学の名著。
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形式: 文庫
名著『九品官人法の研究』以前の宮崎市定が書いた、壮大な歴史叙述。
その自信に満ちて、意欲に溢れた叙述は若く、理屈っぽく、ややもすると筆も走る。
読んでいてジャレド・ダイヤモンドの『銃・病原菌・鉄』を思い出した。
一つの壮大な世界観を表明する歴史書、最近はこういう巨視的な歴史叙述は結構珍しい。
ただどうしてもこういう大風呂敷な歴史叙述にありがちなうさんくささは消えない。

あまりに物語的で、円熟期の『中国史』と比べると浮ついた感じがするが、一方で雄大さは宮崎市定の著作の中でも群を抜いている。
ややもすると論理は飛躍してしまう傾向があるが、逆にこれが後の『九品官人法の研究』で細部から全体を大胆に推論構築する礎になっていたのかもしれない。
ある種思考実験的な論考で、粗も目立つが、気宇壮大でワクワクさせてくれる、不思議な著作である。
宮崎の著作の中では個人的には好きな部類ではあるが、歴史叙述としてはおすすめしづらいところである。
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