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これらは誰もが抱えるモノであろう。その解決方法は人それぞれであっても、誰もが不安と焦燥感を持って抱いているモノだろう。
ここに登場する人物達もやはり同じモノを抱えている。ただ、そのために取った行動がアジアを旅する、ということであった。
共感できる部分も、共感できない部分もあるかもしれない。登場する人物のことを「弱い人間」と思うかもしれない。
しかし、ここに描かれているのは、紛れも無く、「人間の生きる様」である。私達と同じ想いを抱えながら、たまらず、アジアに出てしまった人の生き様である。
僕は人生がどうしようもなく不安な時にこの本を手にした。しかし、この本にはどうしたらいいのか、とか、アジアに出てみれば、なんて書かれてはいない。ただ、自分と同じ想いを抱えているのは自分だけではない、ということは感じられると思う。
筆者は、旅行者に問いかけながら、自らが旅をする意味を探し続ける。それは「深夜特急」にはロンドンという終着点が一応設定はされていたのと比べても、終わりの見えないもどかしさや、すぐに終わってしまう危うさを秘めていた。
旅行好き、アジア好き、そして「深夜特急」ファンにぜひお勧めします。
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