著者が2008年2月14日から5月28日まで「もしもしQさん」に連載したコラムを収録しています。北京オリンピックの開催を目前に控え、中国が世界各地で聖火リレーを展開していた時期に当たっています。この頃、サブプライム・ローンに端を発した金融不安が世界中に広がり、元来、その影響をあまり受けないはずの中国も株安に見舞われ、中国株に賭けている人の多くが、突然の資産下落に見舞われました。本書にはこうした突然の株安にどう対応すべきかの要領が書かれていて貴重です。興味深いのは、株安のなかでも「アジアの時代」、とりわけ「中国の時代」の到来に対する見方にいささかの揺るぎがなく、「中国株は10倍、人民元は1ドル4元になる」ことを想定した投資を勧めていることです。そして末尾に「ちょうどいまから20年前にこの次はアジアの時代になる予感がし、20世紀の間だけでも20冊もアジア時代の到来を予言した本を書いた」と述べ、若い読者にこれらの本を読むことを勧めています。そういう意味でこの本は「アジアの時代」に積極的にかかわりを持とうとする人の必携本です。