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アジア×カメラ―「正解」のない旅へ
 
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アジア×カメラ―「正解」のない旅へ [単行本]

安田 菜津紀 , 白潟 禎 , 幸田 大地
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本ドキュメンタリー写真ユースコンテストに入賞した若きフォトジャーナリストが「なぜアジアなのか、なぜカメラなのか」を語る。決定的瞬間を求めたかつての戦場カメラマンとの違いを鮮明にしながら。

著者について

安田菜津紀  1987年東京都生まれ。高校生のときに訪れたカンボジアで人身売買にあった同世代と出会い、その後も繰り返し訪ねることに。フォトグラファーとなった今も、HIV感染者が隔離される「緑の村」を取材する。日本ドキュメンタリー写真ユースコンテストで大賞受賞。 幸田大地  1984年静岡生まれ。調理師をしていた20歳のとき、カメラを携えてパレスチナへ。帰国して、独学で写真を学ぶ。ユースコンテストでは、インドの不可触民「ダリット」をモノクロ写真で写し取り、優秀賞に。 白潟禎  1988年愛媛生まれ。大学生のときカンボジアで地雷撤去するNGOを知る。その後、ボランティアのスタッフとして、タイ国境に近い地雷原を何度も取材。その写真が評価され、ユースコンテスト優秀賞を受賞。

登録情報

  • 単行本: 204ページ
  • 出版社: 第三書館 (2011/5/25)
  • ISBN-10: 4807411012
  • ISBN-13: 978-4807411016
  • 発売日: 2011/5/25
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By tabeo
書店の写真集の棚に売られていた本だが、見るモノではなく読みモノなんだろう。そのボーダレスさがまた、著者の方達の考えともマッチしおり、なるほどなと思った。

日本ドキュメンタリー写真ユースコンテストに入賞した20代のフォトジャーナリスト3人が写真を撮るようになった経緯や、レンズの向こうの人たち(「取材対象」ではない)との関係づくり、自分自身を語った本だ。巻末に彼らがカメラを向ける世界のことも書かれている。

はじめに表紙を見たとき、副題の『「正解」のない旅へ』って必要なのかと疑問に思った。確かに副題があった方が治まりがいいし、なんとなく格好いい。「正解」がないというのも今どきっぽいので、装丁上必要だったのかと思ったら、実はここが肝だった。。。。。

これまでのフォトジャーナリストは、真実と正解を求め、「真実」を伝える決定的瞬間や、世に知られていないもうひとつの「正解」を伝える努力をしてきた。次の世代への狭間に産まれたロスジェネ世代の私が著者達と同じ20代の頃、そうした「正解」のあり方にぼんやりした不安をもっていた。
なぜそれを「正解」だと言い切れるのか、言い切らなくてはいけないのか、そもそも伝えるモノが「正解」である必要はあるのか、「正解」ってなんだろう? そんな疑問を持ちながらも、先輩方のやり方がそれこそ正解なんだと思おうとしていたし、思っていた。

この本の著者3人は、違う。
自分たちの「旅」(そもそも取材ではなく、「旅」なのだ)に「正解」がないことを知っていて、「正解」を探すプロセスにこそ伝えるべきものがあると信じている。自分たちの伝え方に疑問も怯えもはない(ように見える。あるかもしれない)。
この本の中で、幸田大地さんは「写真は、撮影された瞬間から、見る人の意識の中で完成する。そして、そこに写る事実以上のものとして、見た人の中で新たな「始まり」をみせる」と書いている。まったくもってその通りだし、それを憂いなく言え、その上で写真に撮影者として責任を持とうとする彼らは頼もしい。そして、少し羨ましくもある。

巻末(というか第4章)に、3人のフォトジャーナリストの写真の背景、国の歴史や現状が、彼らの言葉で書かれている。この章はとても短いが、簡潔に分かりやすく書かれていて非常に面白かった。

インターネットを介せば、世界中の情報が瞬時に手に入れられる。発信もできる。日本人であれば性能の良いカメラを手に入れることなんて簡単だし、街の歩行者のほぼ全員がカメラ機能付きの携帯電話を所持してるだろう。テレビの放送番組などでは、視聴者撮影映像が決定的瞬間の映像として使用されている。これまでの取材のやり方が通用しない社会になっているのだとしたら、著者のようなニュータイプの登場は当然と言えば当然なのかもしれない。

そんな若手フォトジャーナリストが育った、10年、20年後はどうなっているのだろう。
これから世界がどちらに進むのかは分からないが、不安の中にも小さな希望を感じることができる一冊だ。
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発売されたばかりの安田菜津紀さんはじめ3人の共著『アジア×カメラ-「正解」のない旅へ』を読んだ。

はじめて菜津紀さんの写真をみた時の「ワクワク」感が今でも忘れられない……。

わたしにとって、安田菜津紀さんは上原ひろみさんと同じ。

本人は自分の追いかけたいことに真摯に努力しているが、そのことに対してとても楽しそうで、周りをワクワクさせてくれる。

カンボジア、シリア、フィリピン…と追いかけるのが重いテーマでもあるにも関わらず、彼女の写真には悲壮感がほとんど感じられない。

人々に溶け込んで、人々に話しかけ、友だちや家族になり、一緒に笑ったり、泣いたりする。

目線や接し方が相手に近いのが、写真を通してヒシヒシと伝わってくる。

今回の本のきっかけである「日本ドキュメンタリー写真ユースコンテスト」第1回目の大賞を受賞した時の

「DAYS JAPAN」の表紙にもなった「緑の村」の子犬を抱きかかえたこどもの写真をみて何故かボロボロと泣いてしまったことを思い出す。

厳しい状況や環境の中でも、明るくたくましく生きる人たちがいることを知って欲しいという菜津紀さんの想いが、写真にも文章にもこめられている。

安田さんの章の冒頭に「取材でいきなり人にカメラを向けることはまずありません。世間話をしたり、一緒に散歩をしたり、自然とカメラが入っていけときにはじめてシャッターを切ります」とある。

一緒に旅した時に、こどもたちと遊んだり、おばあちゃんと並んで歩いて話しているのをみて、ほほえましく思うのとともに、じっくりと相手に向き合う気持ちに何故かこちらもうれしかった。

幸田さん、白潟さんの写真・文章も姿勢が安田さんと違って面白い。

2人とも話してみたいな。

この本を読んだ人々が、読んでみて、気負い過ぎずに「正解のない旅へ」出てくれるとうれしいな。
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