2004年アメリカのワシントン州シアトル在住、ソフト
ウェア会社役員でもある父親が重症重複障害児である6歳
の娘に苛烈な医療介入を行った。
いわゆるアシュリー治療は衝撃の一語に尽きる!重症重
複障害児の介護並びに障害児の生活向上のため、乳房芽摘
出、子宮摘出、エストロゲン投与による身長抑制など明ら
かに倫理上配慮を欠いたものである。
当初、私は倫理上の問題としてアシュリー事件を捉えて
いたが、読了後重症重複障害児を持つ親への無関心、無理
解な有権者に対する“宣戦布告”だと理解するようになっ
た。
原子力発電や満州建国など社会制度や法律は社会に定着後、
必ず暴走します。
もしもアシュリー治療が社会的制度として定着したならば、
偏差値60以下の人間は睾丸除去、子宮摘出などを義務付ける
社会になりかねないと推理します。
一人でも多くの方々が本書を読み、『自己責任』を突き詰め
た社会の荒廃した、殺伐とした風景をイメージしていただき
今後の投票に役立てていただくことを切望します。