THE BACK HORN2年ぶりのアルバム「アサイラム」。
セルフタイトル作の時点あたりで、良い曲は書きつつもやや賛否が分かれつつあった印象のバックホーン。
そこから本来のらしさと変化した部分を上手く合わせた、というのが前作「パルス」の印象だった。
あのアルバムは今でも良いアルバムだと思う。
けど。
このアルバムは更にその上を行ってしまったというか
より凶暴的に、狂気的に、ロックンロールを求めているような、そんなアルバムになっていて。
デビュー当時から聴いている方も、認知され始めてから聴かれている方も、正に両方を満足させるかのような、
鮮烈的なロックアルバム。
というか、ロックアルバムってこうじゃなきゃ、って思うような作品だ。もう全編に渡って音もボーカルも暴れまくっている。
というのは聴き手が直接判断する部分もあると思うけど
少なくともこのアルバムに日和った部分は全く感じられない。最初から最後まで一気に聴ける怒涛の作品。
それに、音が良い。より精密さとダイナミックさを増したアンサンブル。4曲目までずっと攻めて攻めて攻めて、
5〜6曲目でやや落ち着いた、しかしこれらもまた洗練されている、しとやかな楽曲群で。この部分も私は好きだ。
そして、そこから終わりまで正に爆裂って言葉が似合うようなロックソングがダダーッと流れていく。
まくしたてるように歌う「太陽の仕業」、とてもタイアップ作品とは思えない「閉ざされた世界」が特にお気に入り。
全体的な世界観も挑発的だったり、ダークさがあったり、刺激的だったり。
なのに、最後の「パレード」では何故かそこはかとない感動、カタルシスがあったり。
上手い事ロックとポップを使い分けてるなと。
死角がないように感じます。
方向性が初期と比べて変わっているバックホーンだけど、ここまでズガンとくるアルバムならば、新規はもちろん古参も満足なのでは。
「風船」で知ったリスナーですが、何となく、いや、強くそう思いました。 傑作だと思う。