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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
憧れとノスタルジーに満ちたあの1970年代 私はその時代に遅れて生まれてきた(追悼長友健二氏),
By 真木 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: アグネス・ラムのいた時代 (中公新書ラクレ) (新書)
本屋で思い切り目に入ってきて「おおっ!」彼女が大活躍した頃私はまだ小学低学年で、当然ながら「平凡パンチ」なんか見る訳がないしエメロンの「ホッ」のCMだって本書で初めて知りました。それでも彼女のビキニ姿は記憶に深く焼き付いています。今ではポピュラーな南島水着グラビアですが、彼女こそその元祖にして最高の被写体。その手のフォトを見続けてきた今の眼でも彼女は一頭抜けてます。「アグネスほどのボディーとかわいい顔の持ち主が、堂々と、しかも上品に」「日本的で家庭的で」(P.19)という褐色の肢体と笑顔は時代を超えて輝いています。長友健二氏は不明にして知りませんでしたが、氏が70〜80年代を中心にして撮り続けてきた被写体は時代を彩る錚々たる人達ばかり。今でも週刊誌のグラビアは当代美人のフォトが中心ですが、それも皆こういった先人達が切り開いたものだということを再認識しました。そしてその起源にロマンポルノやナベプロがメディアを席巻していたこと、映画黄金期のスター・システムが去り、フォークソングを代表とした普通の素顔を持つ若者達による反体制的空気があったことを、当時の生き字引でもある長友氏が回想の中でいみじくも語っていきます。私にとっては自分の感性のルーツを解き明かしてくれる談話で、憧れとノスタルジーに満ちた芳醇な時代を再現してくれます。特別な思いがあるのです。 本書ではそんな素晴らしい時代をアグネス・ラムという稀代のミューズに代表させて語ります。そのためか彼女以外の章では語られる人物達がカタログ的に通り過ぎられていくきらいがあります(フラワーメグの物語は伝説に聞いていただけあって圧巻でしたがもっと知りたかった!)食い足りない所も多いですし少々軽すぎる印象も受けますが、しかしこれは極めて刺激的で面白かったある時代の証言です。そしてあの時代に遅れて生まれて来た私にとっての憧憬の書です。
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
常夏の国から日本中を席巻した元祖グラビアアイドル――“太陽の恋人”アグネス・ラム,
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レビュー対象商品: アグネス・ラムのいた時代 (中公新書ラクレ) (新書)
70年代の思春期・青春期を過ごされた40〜50代の男性にとって、女神(ヴィーナス)的な象徴ともいえる元祖グラビアアイドルであり、“太陽の恋人”アグネス・ラム当時『週刊明星』『平凡パンチ』といった男性誌でスレンダーな体型のモデルたちがグラビアを飾るなか、突如として出現した日本人にはない豊満なバストを含めたダイナマイトボディーを持ちながらも扇情的なビキニ姿で愛くるしい微笑をふりまくアグネス・ラムの存在は一躍にして日本中の男性たちを虜にした。 本書は1960〜80年代にかけて沢田研二、天地真理、キャンディース、山口百恵、ピンク・レディー、夏目雅子、松田聖子、中森明菜といった時代のアイドルたちを撮り続けたカメラマン・長友健二氏(2006・7・30逝去、享年74歳)がアグネス・ラムを筆頭に生前語られたグラビア黎明期の挿話を中心にまとめられた内容である。 一枚の写真から “発掘”され、水着姿で日本中を席巻したアグネス・ラム、日本で初めて、胸をさらけ出した姿でテレビの前に登場し衝撃を与えたフラワー・メグ、若くしてこの世を去った“和製ジェームズ・ディーン”赤木圭一郎、“白雪姫”と呼ばれた伝説のアイドル・天地真理、吉田拓郎・井上陽水・泉谷しげるといったフォークソングの旗手たち、元祖バラドルとして大人気となったキャンディーズなどカメラを通しての撮影秘話の挿話が面白かった。 最後に長友氏の撮影の心構えとして 「ヌードもたくさん撮ったけど、いやらしく撮ったものはない。きれいに、かわいらしく写るように撮った」 その精神があるからこそ、被写体は安心して自然な表情を見せ、数多くの時代のアイドルやスターたちの笑顔あふれる魅力的な写真を残せたのだと思います。
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
貴重なエピソード、懐かしのカラーグラビアが豊富,
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レビュー対象商品: アグネス・ラムのいた時代 (中公新書ラクレ) (新書)
故長友健二氏は、1956年に上京。映画スターの撮影から始まり、60年代はザ・ピーナッツなどのTVスターを撮り「渡辺プロダクション」の専属カメラマンをしていた人。 70年代以降は、プロダクションの垣根を越えて、そうそうたるアイドル達のグラビアを撮り続けた。 本書は、「読売ウィークリー」に連載されていたものを集めて、改題・再編集したもの。 「アグネス旋風が日本を席巻したころ」 アグネス・ラムブームの逸話、撮影裏話、ロッキード事件などが時代背景、この章をはじめ全章が長友氏の語るような親しみやすい文体で綴られている。 「ヌード写真とロマンポルノが熱かったころ」 日活ロマンポルノの時代と活躍した女優達についてのエピソードとその当時の時代背景(沖縄返還・浅間山荘事件など 「映画俳優たちとの出会いと別れ」 赤木圭一郎、小林旭ら日活スターの裏話、雑誌の表紙を飾った美人女優達の写真が掲載されている 「渡辺プロの絶頂期」 ザ・ピーナッツ、天地真理、小柳ルミ子、アグネス・チャンなどのアイドルのグラビア撮影の逸話など 「フォークソング、キャンディーズ、そして80年代へ」 井上陽水、吉田拓郎、泉谷しげる、キャンディーズ、松田聖子、ピンクレディー、中森明菜、夏目雅子達のデビュー時の逸話と撮影裏話など 涯「グラビア・カメラマン」だった長友氏は、2006年に他界した。 「ヌード写真も撮影したが、いやらしく撮ったものはない、きれいに可愛らしく写るように撮った」と話していたという。 確かに本書に掲載された写真の数々は、今見てもどの写真も好感度が高い。 あの頃を知っている、中高年の方なら、楽しめる本だと思う。 特に掲載されているカラー写真は楽しいし、懐かしかった。
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