70年代の思春期・青春期を過ごされた40〜50代の男性にとって、女神(ヴィーナス)的な象徴ともいえる元祖グラビアアイドルであり、“太陽の恋人”アグネス・ラム
当時『週刊明星』『平凡パンチ』といった男性誌でスレンダーな体型のモデルたちがグラビアを飾るなか、突如として出現した日本人にはない豊満なバストを含めたダイナマイトボディーを持ちながらも扇情的なビキニ姿で愛くるしい微笑をふりまくアグネス・ラムの存在は一躍にして日本中の男性たちを虜にした。
本書は1960〜80年代にかけて沢田研二、天地真理、キャンディース、山口百恵、ピンク・レディー、夏目雅子、松田聖子、中森明菜といった時代のアイドルたちを撮り続けたカメラマン・長友健二氏(2006・7・30逝去、享年74歳)がアグネス・ラムを筆頭に生前語られたグラビア黎明期の挿話を中心にまとめられた内容である。
一枚の写真から “発掘”され、水着姿で日本中を席巻した
アグネス・ラム、日本で初めて、胸をさらけ出した姿でテレビの前に登場し衝撃を与えた
フラワー・メグ、若くしてこの世を去った“和製ジェームズ・ディーン”
赤木圭一郎、“白雪姫”と呼ばれた伝説のアイドル・
天地真理、吉田拓郎・井上陽水・泉谷しげるといった
フォークソングの旗手たち、元祖バラドルとして大人気となった
キャンディーズなどカメラを通しての撮影秘話の挿話が面白かった。
最後に長友氏の撮影の心構えとして
「ヌードもたくさん撮ったけど、いやらしく撮ったものはない。きれいに、かわいらしく写るように撮った」
その精神があるからこそ、被写体は安心して自然な表情を見せ、数多くの時代のアイドルやスターたちの笑顔あふれる魅力的な写真を残せたのだと思います。