(少なくともハルユキはら見たら)完全無欠に見える黒雪姫先輩の、
その時は仲間でも、いずれ敵として対峙しなければならないという
ブレイン・バーストの宿命に心が折れそうになるという彼女自身の
『弱さ』を露呈させ、それでも前に進んでいくという鼓舞にも
近い決意までの流れを自然かつ巧みに描写しきっています。
本を読むとき、畏れ多くも『もし自分が著者ならどのような
ストーリーにするか?』みたいなことを考えながら読み進めていく
ことが多いのですが、本作にはそれを全く感じず、一行、一語が
自身の想像を上回っていることにただただ驚きを禁じえません。
また、これは第1巻と共通していますが、『ブレイン・バースト』の
真実にたどり着くという大きな目的と、スカーレット・レインと
手を組み、5代目クロム・ディザスターを討伐するという目の前の
タスクをうまく並行させています。(第1巻では黒雪姫によるハルユキの
スカウトと、同じ学校のもう一人のバーストリンカーを探し出すことが
目的でしたね)
ヤバいです。青梅街道を走るたび、西武池袋線で練馬・桜台あたりから
池袋方面に向かうたび、アイツがいるんじゃないかと錯誤してしまいそうです。
一体どうしてくれよう。