ソードアートオンラインを先に読んでいたのですが、
こちらの作者さんの文章はとても読みやすく、
ネットでの作家活動を長年続けていた、というのも納得の
安定感ある作風になっています。
設定もよく練りこまれていて、書いている最中に気付いて
とってつけたような補足、みたいなものもなく、すぐ話の中に入り込めます。
が、肝心のストーリーが…急展開過ぎるといいますか、
こだわっていない部分についてはしょりすぎかなって気がしました。
ソードアートオンラインでもそうでしたが、まずは恋愛要素について…。
主人公はダメキャラということなのですから、あんまりホイホイと女の子が引っかかるのは
違和感です。ネタバレになりますが、何年も一人で戦い続けている人物がゲームのスコアがすごい!
こいつならやれる!と思ったところで、恋愛感情どころか信用できるかがまず謎、
出会って数日であそこまで簡単に自分の抱える問題を明かせるのも謎。
というかそもそも主人公が太っているのが謎。脳との無線接続ができるくらいなら
脳科学的にも生理学的にも既に丸裸だと思うので、脳を勘違いさせて食欲を抑えるなり、脂肪燃焼を促すなり、
それこそ身長だって成長ホルモンの分泌を促して伸ばせちゃったりもできる気がしてしまいます。
あとは敵キャラが…ワンパターンっていうか、どうにもこうにもちょっと狂ったオーラだしまくりなのも
なんだかなあ…って思いました。またあれだけとち狂える相手を仲間にしようという気が起こるのもちょっとよくわからないし、
仲間にしたところでチート的行為をしてたのは事実なので、他の人たちとそろって処刑を食らうんじゃ…
というか人様のニューロリンカーに無断で色々仕掛けた時点でアウトな法律もありそうですよね。
エンターテイメント作品なので、そこまで気にしちゃ…とも思いますが、
感情的な部分はさておき、世界観の絶対律的部分が揺らいでしまうのはどんな作品であれ、個人的にちょっと微妙でした。
みなさんがご指摘されている二番煎じな部分については、元となっている作品を知らないので、
気にせず読むことが出来ました。知っているとどれくらい二番煎じに感じるのかはわかりませんが、
とりあえず知らない方には面白い作品なのではないでしょうか。
ただ二巻を超えて三巻までいったところでのレビューの雲行きが怪しいので、
追加購入は見合わせ…ます。