キスで少女化するメロンソーダの「アキカン」メロンとの生活もすっかり慣れたこの頃。
しかし、そんな平和な日常を壊す新たな「アキカン」が弓月学園を襲う。
今作はプロローグからしてなんとも鬱展開な匂いが漂う始まりで、それでもカケルが学園で無理やりバカやろうとしているが痛々しくて1缶や2缶のように笑えなかった。
今作は男屋も鬱陶しいのだが、なにより敵方の拳介と舞の二人の立ち位置が微妙すぎる。
カケルの懐く殺さずは信念としては立派だとは思うが、力がない者がそれをやるのはみていて滑稽だと感じる。車輪のバランスが悪過ぎる。
なにより…いつになったら「アキカンエレクト」は始まるのだろうか?
パートナーのメロンの意思を無視してまで、メロンの命を賭けての勝算の全くない戦いにへらへらと挑むカケルが理解できなかった。
いっそ過去のできごととして語られるのように、カケル自身が暴走してでも敵を止めてほしいと感じたのは一読者としての我儘なのだろうか。
ノリの作品でも最低限やっていいことと、やってはいけないことがあると個人的には感じるが。
我ながらここまでは批判的だが、それでも救いとしてはジゴローが今回かなり株をあげた感がある。
なにかとモテたがるジゴローだが、ピンチでの登場や実は地味に強いだろうと感じる設定は男キャラの少ないこの「アキカン」では貴重だ。
この「3缶めっ」は、前の1缶や2缶と同じ軽快なノリで読もうとすると肩透かしをくらいます。
カケルの過去を考えるといつかは避けて通れないだろうけど、収拾を3缶・4缶の上下巻の長引く形にしたのには大きく疑問を私は感じたが。
個人的にはこの「3缶めっ」単独ではそれほど楽しめなかった。この巻はあまりオススメできない。
シリアスとノリの共存は難しい。それがよくわかる一冊だと思う。