読み始めは、有名人二人が有名人であるというだけで、苦労もなく、面白おかしく高名なソムリエの講座を受けて、ワインのことを本にし、印税をがっぽり儲けているのかな、と思っていたが、この二人はやはりただものではない。言うコメントがいちいち凄い。フレーズがとにかく的確。全くの素人の阿川さんのコメントが本当に心にしみる。飲んでいないワインなのに、味が、香りが想像できる。どんな有名なソムリエよりも、二人の驚くべき予想外想定外のコメントは、染み込んで来て、他のワイン本をいくら読んでも覚えられなかったワインの名前と香りが記憶に残る。
二人ともただものではなかった。ゴージャスワイン編はもっと凄い。二人が30代の気鋭のソムリエをいじめるところなどは、涙(と爆笑)無くしては読めない。「イクラ丼の匂い」とは、阿川の最高の名言。