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投稿者: umschau (詳しいプロフィールを表示) (東京都文京区) 古代ローマの詩人ウェルギリウスが著した『アエネーイス』は、トロイア陥落後、亡国の英雄アエネーアスが受難と苦闘の末にイタリア土着勢力の王トゥルヌスを倒し、ローマ建国の礎を築くに至るまでを描いた一大叙事詩である.しかし、アエネーアスはトロイアの再興を果たすことは出来なかった.彼らはあくまでイタリアに土着し、トロイアの風習も捨て、王家の名も土地のものとし、イタリアに溶け混じるようユピテル(ゼウス)によって定められるのである.こうした取り決めの後にトゥルヌスを討ち果たすアエネーアスの姿には、一種の虚無感が付き纏う.いや、終幕においてのみではない.『アエネーイス』には至る所でウェルギリウスの虚無的な観念... 続きを読む |
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