この作家さんの書くキャラクターは、とても魅力的な人達ばかりだと思います。
また着眼点(?)も少し変わっていて、面白いです(笑)
隣のカップルの別れ話についつい自分の気持ちを重ね口を出してしまい、口論しているうちにそれぞれの恋人に置いていかれてしまうクスリと笑える場面から始まったこのお話も、クレーン好きの少し不器用な攻と気象予報士を目指す擦れた印象の無い受が、互いの至らない部分を指摘し合いつつ想いを寄せていくストーリーなのですが、そういえばビルのてっぺんに居るクレーンはどうやって降りて来るのだろう?とか、昔ラジオから流れているのを聞いた覚えが有る…ような気がするあの気圧等をひたすら読んでいる放送の意味も、実は見えていたのにまったく気にも止めなかった事柄を上手く掬い上げる手腕に、他の本と同様、驚き楽しませて頂きました。
絡みのシーンの少ない作家さんですが、そのせいか独特な透明感が有って僕は好きです。
冷凍庫のアイスと星の話が好きな方には(笑)、合うのではないでしょうか。