多岐にわたる記事を押し込みながらも全体としてバランスのとれた内容になっています。ただでさえ他のドイツ車メーカーよりアウディの本は出版数が少ない中、実用的な資料としての価値は大いにあります。特に大橋博規氏の「メカニズム詳細解剖」は情報量・内容ともに圧巻で、提灯記事や蘊蓄ではなくひたすら技術的解説に徹しており、私はこのページを読破して自分の車のメカニズムをかなり理解することができました。またメンテナンスに関する記事も、モデルイヤーごとの弱点などが書かれていてかなり役立ちます。
ひとつ残念なのは「Audi A4ヒストリー」というマイナーを含むモデルチェンジごとの変遷をまとめた記事に誤りが非常に多いことです。自分の車の諸元や仕様は誰でも知っているので実害はないのでしょうが、自分のモデルイヤーに関する記載や写真が間違っているとオーナーとしてはちょっとさびしい気持ちになります。
とはいえ、全体の印象としては、A4オーナーであれば一冊持っていて損はない本だと思います。