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アウシュヴィッツは終わらない―あるイタリア人生存者の考察 (朝日選書)
 
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アウシュヴィッツは終わらない―あるイタリア人生存者の考察 (朝日選書) [単行本]

プリーモ・レーヴィ , 竹山 博英
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 単行本: 264ページ
  • 出版社: 朝日新聞社出版局 (1980/01)
  • ISBN-10: 4022592516
  • ISBN-13: 978-4022592514
  • 発売日: 1980/01
  • 商品の寸法: 18.6 x 12.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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31 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
大学のゼミで読む文献の理解を助けるかもしれないと思って、以前買ってあったこの本を、二日かけてよむ。

内容はまさに戦慄だ。
少年時代、『アンネの日記』を読んでホロコースト=ユダヤ人虐殺についてのイメージを植えつけられた我々にとって、この内容はあまりにも衝撃的過ぎる。
”ここより下が無い”という意味でまさに地獄と形容された「強制収容所」。そこで人間以下の、いや、以下というような上下の観念ではない。最早「人間ではない何か」として扱われた筆者の体験は想像を絶する。この本を読まずして、我々はナチスによるユダヤ人虐殺の何を知ったと言えるのだろうか。今までの自分を深く反省したい。この本に書かれているのは、歴史的考察でも、学術的な理論でもない。単に、強制収容所を生き延びた男の回想録だ。そして、その証言の持つ真実の重みの前に、我々は最早立ちすくむしかないだろう。

内容も難しくないし、電車の中で読める感じ。
第二次世界大戦というものがどういうものだったのか、その恐怖を理解するうえでも必読の一冊。
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52 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
アウシュヴィッツ強制収容所から生還したイタリア系ユダヤ人の手記。

ナチス・ドイツによるユダヤ人の迫害は史実として知ってはいたものの、
実際に強制収容所を体験した人の手記を読んだのはこの本が初めて。
抑留者たちの想像を絶する凄惨な状況に、本を手にとった日の夜は眠れなかった。

ドイツ語を解さなかった著者が強制連行された収容所から無事生還できたのは、
本人の強い意志の力というよりも、ほとんど僥倖によるところが大きいと感じながら読み進めた。

それほど、著者の綴る文章は繊細で、
「髪も、名誉も、名前もなく、毎日殴られ、日ごとにきたならしくなり、目には、反逆心も、平安も、信仰の光も読み取れない」
抑留者の一人として、自らの人間性が破壊されていくのを深く自覚しすぎている。

そのとても耐えられそうもない極限状態の中で、
友人を得、今日を生き延びる術を身につけ、この体験を「他人」に語りたいと熱望し、生へ執着していく様は圧巻ですらある。

人というものは、かくも強くしぶといものなのだ。
その一人一人、顔も過去も人生も生活も家族もある人々を、物か何かのように「処理」し、
しかも、その遺体の骨や歯ですら「再利用」していたナチス・ドイツの非人間的な行為は決して許されるものではない。

同じような被害者が出ないために、また、いつの間にか自分が加害者の側に組み込まれていたというようなことがないためにも、必読の書だと思う。

このレビューは参考になりましたか?
28 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By lotus
レーヴィが生まれたイタリアには、このような諺(ことわざ)があります。

L'esperienza insegna.(=経験は教える)

…私はこの諺の凄味をまさにこの本を読むことで実感しました。他人の経験とはなんと価値あるものなのでしょうか。
この本から、アウシュヴィッツの生還者レーヴィの経験を窺い知ることができます(これが全てではないと思いますが)。

翻訳者の竹山氏は、この本をレーヴィと同じ立場で読むべきではなく、レーヴィと違った立場(当時のドイツ人と近い存在)として読むべきだと述べています。つまり、「レーヴィは不幸だなぁ~」とか、「ガス室に送られたり、労働させられたり、侮蔑させられるのはなんと残酷なのだろう…」というように、同情してしまうことで留まってはならないのです。むしろ、この本から、当時のドイツと同盟関係にあった日本の歴史を持つ我、もしくは世界内存在として、レーヴィの経験を通し、何がこれから必要で、可能なのか熟考しなければならないのです。

どんな方にでも、この本を読んでいただきたいと願っていますが、他の生還者の著書を読んだ方には、特にオススメしたい…フランクルなどの著書を読んだ方は、レーヴィが特異な考えを持っていたことに気づくことができるからです。

Meditate se questo e' un UOMO?(これが人間かどうか考えてください)、おそらく、レーヴィのこの問いの重みを実感することでしょう。そして、我々のステレオタイプ的な“もの”の見方を自省させられることでしょう。

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最近のカスタマーレビュー
生き延びた人だけが書ける真実の物語
収容所から開放されて1年近く経ってから書かれた本です。
書き残してくれて良かったと思える本です。
投稿日: 4か月前 投稿者: 影
アウシュヴィッツは特異な例では無く、いつどの時代にも存在する
人の心の中を覗き見れば「アウシュヴィッツ」の惨劇は常に産み出され繰り返されています。視点を変えれば、米国による広島、長崎への原爆投下の方が遙かに根が深く悲惨であり... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: 三軒家
これが男か
★ガザ爆撃、糾弾!! イスラエル体制派に死を!!! やつらにプリーモの爪の垢でも煎じて呑ませてやりたい。
★ガザ侵攻、糾弾!!... 続きを読む
投稿日: 2009/2/2 投稿者: ふるみね
言葉
あの人たちの状態を表す言葉が無い。あそこ以外の場所で生まれた言葉では足り無い。今ある言葉が不自然な並びで、無い言葉を表現している。そのように書かなければならないこ... 続きを読む
投稿日: 2007/11/23 投稿者: そうじとき
21世紀においても
もう過去のことなんだから…と、過去のことには触れずに済まそうとする流れがあります。... 続きを読む
投稿日: 2004/12/26 投稿者: hybrid_dirbyh
今こそお読みください
私達はいろんな形でアウシュビッツのこと、戦争のことを知る機会がありますが、わたしはこの本を読んで、「生きる」ことがどんなにすごいことなのか、あらためて考えさせられ... 続きを読む
投稿日: 2004/5/26 投稿者: zhiyang
私たちに伝えるために
私はこれを読む前に、おぞましい実態を知って気分が悪くなることを覚悟した。
確かに衝撃的ではあったが、読後感は想像とは随分違っていた。... 続きを読む
投稿日: 2004/2/5
ぜひ読んでください!
以前から読みたいと思っていた1冊でしたが、やはり読み応えがありました。フランクルの「夜と霧」とはまた違う形で、心に迫るものがありました。多くの人に読んで欲しい本で... 続きを読む
投稿日: 2003/4/6 投稿者: 岡田 幸子
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