サッカーモノのエッセイ「フィジカル・インテンシティ」第3弾。
前の2冊は単行本で買ったのだが、今回は文庫になるのを待ってしまった。
サッカー絡みの話題を社会や経済の事象と関連付けて(こじつけて)取り上げる切り口は、この人ならでは。というか、関連付けの仕方が単に「引き合いに出す」の域を超えている。背景にある社会への洞察力、理解力。厚味が他のライターとはまるで違うのだ。
深い問題意識と、批判精神。
そしてなにより文章が圧倒的にうまい。さすがは小説家センセー。
この人の文章は時として鼻持ちならない嫌味なアクの強さがあって、僕はそれに辟易して本書を買うのをためらってきたわけだけど、文庫の値段でなら、十分価値あり、ですな。