主演には忍足さんがクレジットされていて、既にベテランの貫禄さえ感じる余裕の演技を見せています。
これまでの忍足作品は「コミュニケーションがとれないために起きる判り合えなさ」を体を張って教えてくれた気がしますが、ここでは判り合うだけではなく、「実際に一歩を進める」ことの大切さを描いています。実際に地雷で片足を失ったアフィファ嬢の演じるアフガニスタン娘こそ真の主役に見えます。オープニングもエンディングもアフガニスタンの大地とアフィファ嬢の画なのですから。
「国際親善」の嫌な側面なども交えながらも、説教臭くなる直前で小難しい話が終わるので、娯楽作品の範疇で安心してみていられます。それでも、「生まれた時からずっと自分の国は戦火のもとにあった。だから私は平和がどんなものかわからない」という台詞は重いものがあります。
決死の覚悟でアフガニスタンロケを行ったそうですが、やはり現地で撮れた画はもう光からして違いますね。日本の山々が、元気で明るい小学生の姿が映し出された時どれほどほっとしたか。でも、真の主役は言います。自分達の国は日本のように豊かではないけれど、自分は故郷を愛している。これから自分の故郷を平和な国にしていきたいと。