これで近視や遠視、乱視も含め屈折異常が治るはずがない。
私は楽器の演奏もするので、アレキサンダーテクニックは興味を持っているし、
演奏家にたいするアレキサンダーテクニックの効果もわかるが、
この本はちょっと信じがたい。
本の大半は目の部分と体の部分との対応の話や、自分の近視がいかに治ったかという体験談みたいなもので
医学的な根拠はありそうに書いてはあるものの、理論的根拠はなさそうだ。
実際のテクニックはわずかしか書かれておらず、
簡単に書いてみると、
メガネをはずして、遠くを見て、視野を広げる。(これは速読法などでもよく言われていること)
手のひらで目を覆って、瞑想する。(これは温める効果があるのではないか)
これらは、眼精疲労にはよさそうだ。
また、調節が過緊張になっている人には、効果的だろう。
しかし、太陽のほうを見るという方法は、確実に目をつむっていればよいが、目を開けてしまうと危険でさえある。
温めるだけなら、太陽を利用する必要はない。
まあ、いずれにしても眼軸長が物理的に伸びた人に、
このようなことをしても、縮まるはずがない。
これ以上近視が進行しないためにとか、
眼精疲労や過緊張をほぐすというのなら、
わからないでもないが、正直言って、おすすめはできない。
他の、アレキサンダーテクニックの本とは別物である。