パッケージを見て、主人公に対するひどい仕打ちを想像してしまって、見なきゃよかったと後悔するんじゃないかなあ、と思いつつも、なんか見ないと余計気になってしまう気がして、ある程度覚悟して見ました。
結果、見てよかったです。
ある意味爽快でした。
前半、主人公が暴行を受け、その後姿を消すまでのシーンは、彼女が暴漢ども(割と普通の田舎のワル)に脅されて泣きじゃくるシーンなどは見ていてかなり辛かったですが、実際の暴行シーンについて言えば、そんなに大したことはありません。
その部分について、見たらトラウマみたいに嫌なものが残るんじゃないかと思ってる人もいるんじゃないかと思いますが、普段ディズニー映画ばっかり見てるような人でなければ、大丈夫だと思います。
これは例えば"生ぬるい"だとか、そんな低俗な意味のことが言いたいわではなく、その行為のひどさや、被害を受けた主人公の絶望や切迫感は十分に描けているのですが、性的暴行をいたずらに克明に描写するようなことはなく、リアルさを失わないながらも、ちゃんと節度を持って撮られているということです。
この映画は、主人公のリベンジを描く一方で、それを建前に実はレイプシーンのリアルさも売りにしようとする意図がうっすらと感じられるような、そういう種類の下卑た映画ではありません。
印象に残ったのは、レイプという最低最悪な暴力に対する、強い憎しみでした。
その点は、至極真っ当な感性を持って作られていると感じました。
後半のリベンジのシーンは、まあ十二分に残虐なので、そのホラー映画な部分を楽しむ映画だとは思いますが、その下地にあるレイプに対する怒りや憎しみが、ちゃんとこの映画の一番のテーマに成り得ています。
自分としては、最初予想していた後味の悪さとは全然違って、「やっちまえ、この野郎!」とか「うわー、怖〜・・・」という部分でおおいに満足できた映画でした。