コルトレーンに敬意を表して,名作『Ballads』を歌うというコンセプトで制作されたアルバム。ライナー・ノーツを見ると,2000年にカーリン・アリソンが同様の企画でアルバムを発表しているとのことで,ジャズに精通した方々なら,コルトレーンの音楽性やカーリン・アリソンの解釈との対比で評価されるだろう。
ジャズについてはビギナーの域を出ない僕には,そこまで深い評価はできない。ただ,純粋に聴いたままの感想を文字にするとこうなる。
やわらかで上品なピアノの調べをバックに,1つ1つの言葉をかみしめるように,深い思いを込めて歌われたヴォーカル・アルバム。
夜に聴けば,ささくれだった現実社会で傷ついた心を癒し,昼に聴けば,思わずまどろんでしまいそうな安らぎを与えてくれる・・・・という感じだろうか。個人的には「You Don’t To Go Steady」や,「I Wish I Knew」,「Nancy」,「It’s Easy To Remember」がお奨め。
主役のイヴォンヌのハスキーで温かみのあるヴォーカルもいいが,ピアノのRob van Kreeveldがいい仕事しているなぁ,と。ジャズ通よりも,癒しを求めている人にお奨めしたいアルバム。