ガンの治療薬が変異したウィルスにより人類のほとんどが死滅し、生き残った人類も吸血鬼のような凶暴なモンスターに変身してしまった近未来。その中で免疫を持ち生き残った科学者が吸血鬼と闘いながら治療薬を研究する。この映画は劇場で見たときラストが何か物足りない気がした。前半、吸血鬼のリーダー格が仲間を主人公に実験用として捕獲された時に明らかに怒りをあらわにしていたり、主人公の科学者が今まで知能や感情のない存在としてとらえていた吸血鬼達が主人公に対し怒ったり、計画的に襲撃してきたり、単なるモンスターではないことに気づいていく伏線があったのにエンディングではそれらの伏線がまったく回収されず終わってしまった。また劇場公開時に流れていたCMに主人公のすぐ横で吸血鬼がうなっているシーンが流れていたが、実際にそのようなシーンは本編でなかった。どうやら調べてみると公開直前にエンディングが撮りなおしされていたようだ。そして特別版のほうには本来のエンディングがおさめられている。このエンディングはきっと前半の伏線が回収されているはずであり、より深みのあるエンディングになっているはずだ。原作や最初の映画化作品に共通する「価値観の逆転」がきっとえがかれているのであろう。