天才というイメージばかりが先行するアインシュタインさん。
けれど、どんなに神がかった仕事を成し遂げた人だって、
人は人なんだな。理論物理の功績ばかりでなく、
晩年は積極的に人道問題や平和運動に全力を傾注した博士も、
日常では頑固だったり皮肉屋だったり奥さんに手を焼いていたりと、
当然の人間臭さを振りまいていたようで。
でも、あまり個人的なことに拘りすぎていなかったという点は
あれほどの広い視野を持ち得た傑人ならではという気もする。
こだわらなすぎて、大統領の招待にも靴下をはかずに出かけたり、
箒のような髪の毛を侍る女性に弄ばれるままにしていたりと、
深遠なるテーマにかかり切りの人は、
些か身辺がおろそかになるらしい。
それにしても、けたたましい笑い声や、
信じられないくらいうるさい鼾とやら、ぜひ聞いてみたかった。