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アイルランド幻想 (光文社文庫)
 
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アイルランド幻想 (光文社文庫) [文庫]

ピーター トレメイン , Peter Tremayne , 甲斐 万里江
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

盲目の人気作曲家は療養のため故郷アイルランドの邸に移り住む。その庭には古代遺跡の名残とされる石柱が立っていた。夜ごと彼の耳に悲嘆と苦悩に満ちた不思議な合唱が聞こえるようになり…(第1話「石柱」)―霧の海に育まれた豊かな神話・伝承と、イギリスの度重なる苛烈な植民政策に抗した農・漁民の怒りと嘆きを、ピーター・トレメインは、哀しみの幻想小説集として昇華させた。アイリッシュ・ホラー初紹介。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

トレメイン,ピーター
本名ピーター・ベレスフォード・エリス。著名なケルト学者。7世紀アイルランドを舞台にした歴史ミステリー『尼僧フェデルマ・シリーズ』は、現在16作

甲斐 万里江
早稲田大学大学院博士課程修了。英米演劇、アイルランド文学専攻。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 467ページ
  • 出版社: 光文社 (2005/08)
  • ISBN-10: 4334761577
  • ISBN-13: 978-4334761578
  • 発売日: 2005/08
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 301,838位 (本のベストセラーを見る)
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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
本書はケルトの伝承や伝説をもとに描かれたゴシック・ホラー短編集。で、不思議だったのが現代を舞台にしてて何故にゴシック・ホラーなのかってことだったんですが、読み進めていくにつれてその疑問は消えさりました。
最初の数編はまさしく現代を舞台にしたものだったんですが、その後に続く短編では、過去のアイルランドを舞台にしたもの、現代でありながら過去の出来事が主軸にすえられているもの等がありました。これらの短編は、まさしくゴシック・ホラー。霧深い幻想の国アイルランドの悲哀に満ちた歴史がくり返し語られ、おぼろげにしか知らなかったゲール民族の歩んできた悲惨な過去が見事に再現されています。ホラーとしても本書はなかなかの成果をあげています。特に背筋が寒かったのが「髪白きもの」。この作品は怖い。ビジュアル的にも因縁的にもパーフェクトな作品でした。
というわけで、アイルランドの歴史を知る上でも最適の一冊であり、ホラーとしても最上の短編集でありました。
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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
~アイルランドの伝承に基づいた、奇怪な話が繰り広げられており、非常に臨場感あふれる文章で、どんどん引き込まれる。ついでにアイルランドの土地、歴史、言葉にも触れることができ、そちらの意味でも非常に興味深い。著者は高名な研究者だそうだが、その知識が魅力いっぱいにちりばめられている。~~
バリィヴォーニー(地名)、ティンカー(鋳掛け屋)、ケーリィ(ダンスのお祭り)など、伝統音楽の曲名やダンスとして出てくる言葉も多く、親しみが持てる。

後書きには、アイルランド人作家の名前が列挙してあり、これをとっかかりにアイルランド文学に踏み込んでみてもいいかなと思った。~

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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ヨーロッパの童話や昔話、あるいはギリシャ神話などは本や映像でよく紹介されるが、

アイルランドの民話・伝説をまとめた本に出会ったのはこれが初めてだ。

読んでいくとバン・シイ(死の泣き声を上げる女)やプーカ(邪悪な小悪魔)、

ドゥルイド(智者)、邪眼のバラー(片目の死の神)など、どこかで聞いたことの

あるような名前がずらりと並び、アイルランド民話が元だったのか・・・と気付かされる。

幽霊や呪いなど、背筋がゾクっとするような怖い短編を読むうちに、アイルランドの

神々や妖精が息づく世界に徐々に引き込まれてしまった。

怪談とともにくりかえし語られる、イギリスの残酷な植民地政策についてのくだりも、

作品に現実味と物悲しい雰囲気を加えている。

「怪談」でラフカディオハーンが日本の伝統的な文化の一部を世界に紹介したように、

「アイルランド幻想」はアイルランドの歴史と文化を垣間見せてくれた。
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