第四巻までの瞳(アイリス)狩り事件が落ち着き、この第五巻は新しい話へつながるいわば「繋ぎ」の巻といえるかもしれません。
ですが、引き伸ばしではなく、各話にアイリスゼロの魅力が詰まっている。
彼氏のフリをして母親への挨拶イベントや誕生日プレゼント選びなどよくあるテンプレ的な話を、丁寧にそしてキャラクターにブレがないように描いています。時田と水島のキャラ付けを再確認する瞳狩り事件の前日談などで、一巻ではモブキャラ程度の露出だった時田の内面がしっかり描写されたのもよかった点かと思う。最後には新キャラも登場し、次巻気になる終わり方となっています。
そして、この巻で最もアイリスゼロらしい優しくも人間臭く、時にエグイ話は、最後に出てくるあさひの話です。
あさひはただのバカではない。彼女のセリフは綺麗ごとではなく、とても重い。
ネタバレは避けたたいのでここまでとします。異能力をここまで活かして人間を描写できる作品はそう多くないと思います。ギャグや心温まるエピソードのバランスもよく、まとまりがありつつもとんがっている稀有な作品だと思います。
今まで購入している人は文句なし。まだ五巻ですのでこれから購入しても追い付ける作品です。興味が湧いた方は一巻から購入してみてはいかがでしょうか。お勧めです。