■「石津謙介って誰?」とお思いの方へ
石津謙介と言われても、特に若い方にはあまりなじみのない名前かも
しれませんので、以下に石津謙介の簡単なプロフィールと功績を紹介します。
意外とあなたの身近なところに、石津謙介のDNAが潜んでいるかも!?
石津謙介/プロフィール
ファッションプロデューサー。1911年岡山市生まれ。
1951年メンズアパレル「VAN」を創業。そのアイビールックは60年代の
若者たちに爆発的なブームを呼んだ。それはファッションのみならず、
音楽、雑誌、ライフスタイル、思想に至るまで多岐にわたる分野に多大なる
影響を与えた。わが国の戦後文化史において避けて通ることのできない存在。
現在のファッション業界の一線で活躍するなかで、石津に大きな影響を
受けたという人は数知れず。2005年永眠。
本書では、「石津アイビーとは、いったい何だったのか?」を立脚点に、
著者が日本の戦後カルチャー史を丹念に拾い上げ、紐解いて導き出した考察を、
余すことなく披露しています。その分析結果は、カバー帯にある
“石津謙介がいなかったら、日本のファッション界は30年は遅れていた!”
というフレーズに集約されています。
世界を代表するデザイナー「イッセイ・ミヤケ」、小泉元首相による「クール・ビズ」、
世界進出を図る「ユニクロ」、中高年層を巻き込む「ちょいワルオヤジ」……。
日本の現代ファッション・シーンの裏には、石津アイビーの哲学やノウハウが
確実に息づいている理由を、著者は具体的事例を交えながら検証しています。
さらに著者は、石津の功績はブランドや流行だけに留まらない、と続けます。
日本人のファッション意識の向上、ファッション流通の改革はもちろんのこと、
ポピュラー音楽の創出のきっかけづくり、「映画」「グルメ」「クルマ」
といった現在の主力男性誌の構成の原型をつくりあげた『メンズ・クラブ』……。
そう、私たち現在触れているカルチャー・シーンの基礎は、石津アイビーが築いた
と言っても過言ではありません。石津アイビーは、決して過去の遺物ではなく
今もなお現役なのです。