20thシングル「桜の木になろう」発売を目前に控えるAKB48、「エヴァンゲリオン」の綾波レイをも参考にして作られた初音ミク----。
これら現代のアイドル達は、それ以前とどこが同じで、どう違っているのか?
本書を貫く二つのキーワード、「愛着の視線」と「批評の視線」から、その異同が鋭く論じられるのはもちろん、現在のアイドル文化の源流をなす70年代の南沙織から2010年代までのその歴史を、気鋭の社会学者がヴィヴィッドに描き出します。
登場するのは、70年代の中3トリオ(山口百恵、森昌子、桜田順子)や新御三家(郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎)、ピンク・レディーやキャンディーズ...。
松田聖子が一世を風靡した80年代では、「花の82年組」(中森明菜や小泉今日子、松本伊代ら)やオールナイターズ、おニャン子クラブ、森高千里、さらには松本明子などバラドルたち...。
SMAPが大ブレイクした90年代では、モー娘。のほか、『新世紀エヴァンゲリオン』で綾波レイ役を務めた声優アイドル・林原めぐみ、宮沢りえや観月ありさなど「美少女」系アイドル、さらには有賀さつきら女子アナたち...。
そして00年代、ますます洗練されていくSMAP、05年にメジャーデビューを果たしたPerfume、さらには「理想のライブアイドル」にして永遠の「16歳」初音ミクや、「会いに行けるアイドル」AKB48など。
つねに完成することなく〈過程〉にある存在こそ、アイドルたり得るというテーゼをも携えながら、本書は日本のアイドル文化を通観し、そこに底流する〈日本的なるもの〉を浮かび上がらせていきます。
社会学者にしてアイドルファンである著者でなければ達成しえなかった、アイドルの社会学の誕生です。
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