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アイドル進化論 南沙織から初音ミク、AKB48まで(双書Zero)
 
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アイドル進化論 南沙織から初音ミク、AKB48まで(双書Zero) [単行本]

太田 省一
5つ星のうち 2.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,785 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

★すべてのアイドルファンのための基本書、遂に登場!

20thシングル「桜の木になろう」発売を目前に控えるAKB48、「エヴァンゲリオン」の綾波レイをも参考にして作られた初音ミク----。

これら現代のアイドル達は、それ以前とどこが同じで、どう違っているのか?

本書を貫く二つのキーワード、「愛着の視線」と「批評の視線」から、その異同が鋭く論じられるのはもちろん、現在のアイドル文化の源流をなす70年代の南沙織から2010年代までのその歴史を、気鋭の社会学者がヴィヴィッドに描き出します。

登場するのは、70年代の中3トリオ(山口百恵、森昌子、桜田順子)や新御三家(郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎)、ピンク・レディーやキャンディーズ...。

松田聖子が一世を風靡した80年代では、「花の82年組」(中森明菜や小泉今日子、松本伊代ら)やオールナイターズ、おニャン子クラブ、森高千里、さらには松本明子などバラドルたち...。

SMAPが大ブレイクした90年代では、モー娘。のほか、『新世紀エヴァンゲリオン』で綾波レイ役を務めた声優アイドル・林原めぐみ、宮沢りえや観月ありさなど「美少女」系アイドル、さらには有賀さつきら女子アナたち...。

そして00年代、ますます洗練されていくSMAP、05年にメジャーデビューを果たしたPerfume、さらには「理想のライブアイドル」にして永遠の「16歳」初音ミクや、「会いに行けるアイドル」AKB48など。

つねに完成することなく〈過程〉にある存在こそ、アイドルたり得るというテーゼをも携えながら、本書は日本のアイドル文化を通観し、そこに底流する〈日本的なるもの〉を浮かび上がらせていきます。

社会学者にしてアイドルファンである著者でなければ達成しえなかった、アイドルの社会学の誕生です。

内容(「BOOK」データベースより)

放課後の教室で聴いた、テレビでいつも流れてた、あのアイドルたちの歌…。なぜ、こんなにも夢中になってしまうのか?70年代から今にいたるアイドルの歴史をたどり、その深層をさぐる。前人未到の、アイドルの社会学。

登録情報

  • 単行本: 286ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2011/1/27)
  • ISBN-10: 4480864083
  • ISBN-13: 978-4480864086
  • 発売日: 2011/1/27
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By およよ VINE™ メンバー
Amazonが確認した購入
タイトルは「アイドル進化論」であり,帯に「アイドルの社会学」と書かれているので,普通の人は,この本にアイドル文化に関する何らかの統一的な理論や,アイドルと日本社会の相関についての客観的な議論が展開されるのではないかと予想するだろう。ところがこのかなり大部な本を読み進んでいっても一向にそのような気配が感じられない。そして何と「あとがき」に至って「本書は…アイドル文化という混沌たる世界の体験記であり,観察記である」とあって唖然としてしまう。何かシステマチックな学問であるかのような事を仄めかしておいて最後に「混沌でした」と開き直られても困ってしまう。

とは言え,統一的な枠組みで整理しようとした痕跡は認められる。「『愛着』と『批評』の二重の視点」がその代表的なもので,ファンがアイドルを何とも言えず好きだという『愛着』と,アイドルがもっと売れてゆくにはどうしたらよいかと考えてゆくプロデューサー的な『批評』の二つの視点が,アイドルを見守るファンにおいては特徴的だとする。しかし,残念な事にこの枠組みも本書全体を貫く基盤とは成り得ていないように私には思える。

「二重の視点」の枠組みは70年代アイドルの「スター誕生!」などに対しては説得力を持って語られているが,時代が下るにつれて不完全でぶれた論述が増えてくるように感じられる。例えばAKB48においては,「ファンとアイドルが運命共同体になってしまい批評的な視線は弱められてしまう」とあるが疑問だ。運命共同体ならばなおのこと厳しい批評的な視線を注ぐことになるのではないか。結局ファンはそのようなAKB48のプロモーション・システム全体に対する批評的な視線を持つに至るのではないか。また,バーチャルアイドル「初音ミク」は著者によれば,ユーザがファンとしても,あるいはプロデューサーとしても自分の思うがままに操れる理想的な「願望の実現形態」であるはずだ。ならばこれが生身のアイドルを圧する人気を誇っているか,というとそうでもないのではないか。

もう一つ,アイドルの提供価値として「若さ」を筆者は非常に重視している。もちろん正しいと思うが,あまり「若さ」一点張りでこだわりすぎるのも誤りの元なのではないか。松田聖子に関して「永遠に続く若さ」の価値提供に成功したとし,アイドルが自分の肉体を越えて「若さ」を提供できる道を拓いた,と筆者は述べる。もちろんそのような事もあるかも知れないが,むしろ私には松田がそもそも聞くに値する歌を歌える歌唱力を持っており(つまりアイドルならぬ一種の実力派歌手であり),その年代に応じたメッセージを持った歌を巧みに歌いこなした事が大きいと思う。松田は確かに「若さ」を提供したかも知れないが,他にアグネス・チャンや中森明菜だって違う形の価値提供に成功し,長い人気を保っている。別に「若さ」だけが唯一の価値とは思えない。

総じてこの本は論理を展開する根拠を主観的なものに置きすぎているので,こうだとも言えるがああだとも言える,という風にだんだん主張点がぶれてきてしまうのではないか。そして結局「混沌でした」という事になってしまう。

せっかくアイドル文化に関する該博な知識をお持ちなのだから,牽強付会になりがちな主観的な視座から離れ,次回はもう少し自然で客観的な視座から理論構築に取り組むと良いのではないだろうか。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モワノンプリュ VINE™ メンバー
Amazonが確認した購入
 著者はあとがきを「進化論」への言及から書き起こし、ウェルズの『タイム・マシン』を経由して、「アイドル(中略)に、いい大人になっても夢中になっている」状況は「進化なのか退化なのか、あるいはその両方なのか」と問いかける。ところがこれは一種のトラップで、その直後で、「しかし大切なのは、二者択一の問いに答えを出すことではない」と問いそのものが廃棄される(p285)。
 こうした宙吊り論法は、ここ数十年の批評的言説の常套だが、しかしこの論法の成否を決めるのは最初にどのような二者択一を提示できるか、だと私は思う。著者は明らかにdegenerationをめぐる議論を踏まえているのだが、アイドルを横目に楽しみながらも自分の人生を賭けるほどにまで熱中したことのない人間としては、「アイドルに夢中になっている人々」を目にして「進化か退化か」などという文明史的な問いを立てた経験もなく、上に引用した「しかし……」の文に、何か身に覚えのない罪で説教されているような不愉快さを抱いてしまう。
 この「しかし……」の文はさらに「もともと『進化論』とは、そうした進化とも退化ともつかぬ混沌たる状況を性急に整理したりせず、可能なかぎりその実態を直視し、現実のさまざまな出来事のざわめきを受け止めようとする方法論だったのではないだろうか」と続くのだが、私はこの主張に無条件には同意しない。上記の二者択一からの流れで見れば、要はアイドル・ファンの自己擁護であり、結論の先延ばしとしか聞こえない。何より、本書の「進化論」が自然史や政治史や経済史、あるいは歌手本人の声質や歌唱力、芸といった「アイドル・システムの外部」について語ることを体系的に禁欲している点に、私は疑問を感じる。
 この著者およびその周辺の「社会学者」たちは、「ベタさ」を嫌い記述の洗練性にこだわるわりには、その仕事の明示されない動機そのものは実にベタであったり、古色蒼然としていたりするように思う。実際、著者はmsn.産経ニュースのインタビュー(【著者に聞きたい】2011.5.15)で「東日本大震災後の今、(中略)最近、真剣に美空ひばりのことを調べようと思っているんです」と語っているが、それは要するに本書でも触れられている「絶対的かつ無根拠な明るさ」(p258。これもマジック・ワードだよね……)へとつながっていく話なのだろう。
 それにしても、このタイミングで結局は美空ひばりを召還してしまうなら、敗戦から大震災までの66年はカンブリア紀みたいなもので、数多のアイドルは進化の系統樹の枝葉末節でしかなかったという結論になりはしまいか? いや、私はそれでも構わないんですけど……
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・本書は「アイドル進化論」とタイトルにありますが触れられている多くは女性アイドル歌手です。
・日本でも人気があった海外のアイドルには触れてません。
・外国人で名前が上がってるのはアグネス・ラム、リアディゾンくらい。
・ジャニーズには触れてます。
・avex系アイドル、小室ファミリー、には触れていない。
・男性アイドルの事はほんとど書かれていない。

この作者のアイドルについて書かれている本です。
だから関心の無い人にはまったく触れていません。
作者と趣味の合う人は面白いんじゃないですか?
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