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アイデンティティ経済学
 
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アイデンティティ経済学 [単行本]

ジョージ・A・アカロフ、レイチェル・E・クラントン , 山形浩生、守岡桜
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

これまでの経済学では十分に考えられてこなかった、アイデンティティを経済学に組み込もうとした野心的な本。
アイデンティティを取り入れることで、人々がなぜ一見筋の通らない判断を下すのか、組織や学校をうまく運営するために何が重要なのか、
また人種差別や性差別をどう解決するかという点まで、幅広く分析することが可能になる。
数多くのエスノグラフィを活用しながら、わかりやすくアイデンティティ経済学の威力を示す。経済学だけでなく、社会科学を学ぶすべての人に読んで欲しい一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

本書はアイデンティティ経済学の入門書だ。アイデンティティ経済学を最も単純な方法で紹介するのが目的だった。アイデンティティ経済学の将来については、数々の理由から楽観視している。典型的な入門書は、新しい世界を開いてくれる。この入門書で、これから勉強すべき世界が開かれるだろう。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2011/7/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4492314148
  • ISBN-13: 978-4492314142
  • 発売日: 2011/7/21
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 90,990位 (本のベストセラーを見る)
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yyasuda
本書では、自分のアイデンティティに即したコード(「規範」)に従うか否かが、大きく選好に影響を与えるモデルが提案されています。非経済的な選好がどうやって発生するかにメスを入れた、経済学と社会学を融合するような意欲的な一冊となっています。
行動経済学は利己的な個人という制約を緩め、より多様な選好を経済学研究に持ち込みましたが、依然として選好自体は所与としています。つまり、どのように選好が定まるか、というプロセス自体はブラックボックスに包まれています。一方、アイデンティティ経済学では、どういった社会的な環境・文脈が選好を形成するのか、というよりファンダメンタルな問いに答えようと試みています。現状では、選好形成の鍵となる「規範」が完全にアド・ホックに与えられているのが大きな問題ですが、このアプローチ自体は可能性を秘めていると思います。
今後の発展が楽しみな分野、ということで(現段階での成果についてはやや不十分な気がしますが)、期待を込めて☆は5つ!
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kogonil VINE™ メンバー
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人々の動機を記述する効用関数に、従来は考慮されていなかったような要素を含めて拡張し、より
緻密な分析や制度設計のための知見を蓄積しましょう、という立論。
しかし、その拡張部分を特定する方法が微妙で、社会学とか社会心理学が(それでもなんとか)提示
できている以上のことが言えるかどうか、まだまだ予断を許さない状況かと。

しかし、もう少し大きな枠で見てみると、重大な一歩になる可能性があり、それで若干興奮してます。

これは、ある意味で、近代的な学術の歩みを思いっきり後戻りさせるものではないかと。
「経済学」ってのは、市場に参加する主体の属性を問わないところで成立するものじゃないのか、と。
近代の学術の革新性が、これまでの封建的で属人的な縛りを打破するところに意義(のひとつ)が
あった点を、おもいっきり後戻りさせるんじゃないかと。

一方で。
近年の後期近代だか近代とは区別されるところの現代だか、いろいろ呼ばれる20世紀後半以降につ
いて、近代の社会学が勃興した段階の18〜19世紀における大規模な社会変動とはまた異なった形
の大規模な変動が起こっていることは、多数の論者が一致するところだったり。
それはリスク社会化だの監視社会化だのエコロジカルな外部性の制御不能性だの不確実性だの共産
主義の社会実験の失敗だの、内実は様々でも、大変動それ自体は衆目の一致するところかと。
こうした近年の変動は、実は従来的な方法論で蓄積されてきた知見や技術で(つまり従来の経済学で)
大部分は対処可能なものと、私は思う。
大きな対立点は、私はそう思うけど、そうは思わない人たちがいて、文明を見直せみたいな話になりがち
な点。つまり、構造的・制度的な変動以上に、近年「信念の対立」こそがクローズアップされているんじゃ
なかろうか、と。

本書は、こうした問題に対処するための方法のはじめの一歩となるかもしれません。
ちょっと興奮しています。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Jupiter
一時期、日本の多くの会社が成果主義を導入したが、ほどなくして失敗に終わった。そして社員寮を復活する会社まで現れた。本書でいうところのアイデンティティという要素の大事さにあらためて気づいた、ということであろう。そんなことは何となくわかってはいたものの、大きな声で主張するには至らず、成果主義の大合唱の前には沈黙してしまった。
アイデンティティ経済学が学問として大きく発展するのか、あるいは、単に人間の行動のひとつの特徴を表したものにすぎないのか判断しかねるが、何となく思うことと、大きな声を出して主張するということは大きな違いがある、ということを再認識するとともに、当たり前なことでもまじめに経済学という分野に落とし込むところに、なんとなく欧米的あるいはアメリカ的なものを感じた。
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