雑誌で見つけて、世界観が気に入ったのとスチルが美しかったので購入しました。
物語の舞台はロンドン、人形師の少女と5体の精霊人形との切ない恋愛を描いた作品。
アイディアファクトリーの恋愛ゲームは、典型的にスチルが綺麗なのにシナリオが薄いらしいです。
緋色の欠片や翡翠の雫は購入していませんが、レビューが酷評ばかりで買う勇気が出ませんでした。
主人公が祖父の死後に地下室で人形を見つけることから物語が始まります。人間に服従する人形の開放をめぐり、
人間と人形はどうあるべきかというのが最大のテーマとなっています。途中で展開が読めてしまいますが、
ストーリーの内容自体は深いと思います。ただプレイする側が気になるはずの部分がゲーム内で明確に語られない点や、
5人しか攻略対象がいないにもかかわらず、全員のストーリーがほぼ同じなので、クリア後の達成感がいまいちになり、
薄く感じるのだと思います。最低なところもないですし、なんとも言い難い作品です。
もう少しキャラの設定を掘り下げ、デートイベントをつければ良作になったのではないでしょうか。
人形設定の意味があんまりない気がしましたが、どの人形も魅力的ですし、
スチルは本当に美麗という形容がふさわしく、このゲーム1番の長所です。
ただ、5人しかいないのに、キャラエンド5つのほかは、大団円エンドもなく
独り身で終わるノーマルエンドのみで、結構むなしい話だなあと思いました。
キャラエンドにしてもそれで終わっていいのかなとツッコミをいれたくなりましたし。最終局面もよくある展開で、
ちょっとくさかったうえに、愛ですべて乗り切った的な感じがぬぐえず、ファンタジーにしても、合理性に欠けます。
攻略キャラと二人の世界を作り上げて、ノリで無理矢理終わらせてますね。
2周目以降は強制スキップ機能を使えば楽に全クリできますが、
物語の幹を剥き出しのまま装飾もなしに進んでいくかんじなので、単調な印象は強まっていきますし、
そのなかでかなり短い間隔でスチルが出てくるので、(1人あたり10枚前後で色違いあり)なんかもったいなかったです。
こんなところで美麗スチルを使っちゃっていいのか!
そのスチルも全部で60枚くらいで少ないですが、クリア後にキャラの感想がきけるのは、うれしかったです。
意外と少ないシステムなんですよ。ときメモGS2とかはそうですけど。
ぐだぐだですが総合的にいうと、駄作ではありません。
キャラの魅力と世界観を生かしきれなかった残念なゲーム。もう少し手を加えれば良作。
最も評価されるべきなのは綺麗なスチル。次はスチルに対するキャラのコメント。
値段の価値はないので、買うなら5000円以下になるまで待ちましょう。