PS2「カルディナルアーク」のPSP移植版。
元から評価は芳しくなかったが此度の移植においてさらに劣化してしまった。
なぜ5年の月日を経てさらに劣化させてしまったのか、残念で仕方がない。
以下、カード入手100%までやり込んだ人間のレビューとなる。
○評価点
・ひよこ虫がかわいい、一部かっこいいカード絵あり
・カードが集まり出すと楽しくなってくる(それまでがあまりに長く大変だが)
・レアカードの種類は豊富で入手率とのバランスは良好。手に入ったカードに愛着が湧く。
××劣化移植
・戦闘デモの攻撃モーション毎にUMDのロードが入り、1秒ほど止まる。
・PS2の画面をそのままPSPの横長に合わせて引き延ばしたので、せっかくのイラストが全ておデブに。
×ライトユーザーを突き放す点
・きつい声優さんがいきなり多く登場する
・演出が地味すぎ、操作性も悪すぎ。劣化移植の点を抜きにしてもゲームテンポは悪い。
・序盤の難易度からして鬼。ステージ2から「初期デッキのユニットではまずダメージを与えられない敵プレイヤー」と戦う。
・↑攻略法は防御力を上げてくれる味方を傍に置いて、延々と自プレイヤーで敵プレイヤーを殴り消耗戦を挑むの一択。
・↑ステージ3以降もカードが揃わない限りこれが攻略法。敵プレイヤーの反撃に耐えられるカードが揃うまで20戦は見積もっておいた方がいい。
×ヘビーユーザーを突き放す点
・敵AIの思考があまりにもお馬鹿。攻撃力0でも殴ってくる、先制攻撃付与スペルを同じユニットに連続使用など萎える。
・難易度をAIの思考やデッキ調整ではなく、敵のステータスそのものを上げることで調整するという開き直り。
・敵プレイヤーはこちらのプレイヤーよりも体力、攻撃力、移動力が高く、さらに自動回復や先制攻撃が常態など。
・低コストスペル、強化スペルが強すぎる。ほぼ無料のコストで3ダメージ、3枚捨て、5枚までドローなど。まさにMTGのβ版である。
××致命的な点
・同名カードは10枚まで集まるが、デッキに入れられるのは3枚まで。
・そしてこのゲームにCPUや友人とのトレードは存在しない。
・10枚の上限に達すると勝利後の入手確立が大幅に減るようだが……5枚でいいよね。トレード無いんだし。
恐らくほとんどの人が序盤のゲーム性否定の難易度、声優・演出・操作性・テンポの全てから漂うやっつけ感で投げ出してしまった作品。
手持ちカードが豊富になると敵CPUも「まあ丁度良い」ぐらいに思えるので、惜しい気もする作品だったりもする。
オープニング曲、エンディング曲、声優をカットして資金と時間をゲーム内容の作り込みに割いてほしかった。
移植に際し、従来の画面縦横比で横にガイドバーをつけるなどやり方もあったのではないだろうか。
私はなんだかんだハマった口だが、ほとんどの人におすすめはできない。
真のマゾゲーハンター・ネタゲーハンターなら末永く遊べる良作である。
問題点を改善した続編が出るならば、欲しいところ。