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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人気声優の10代終わりから20代半ばまでを綴ったみずみずしいエッセイ集,
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レビュー対象商品: アイディ。 (星海社文庫) (文庫)
著者は声優・女優・歌手・ラジオパーソナリティとして八面六臂の活躍中。先日同じ著者の20代最後のエッセイ集『from everywhere.』を手にして感銘を受けたところでした。このエッセイ集『アイディ。』は18歳から25歳までに綴った文章をまとめて2005年に出版したものを今年2011年に文庫化したものです。 前半は自身が児童劇団「グループこまどり」で学んだ子役時代の想い出が綴られます。 大手とはいえない、こじんまりとした、だからこそ兄弟姉妹のように過ごすことのできた劇団の、お母さん的存在だった西村先生のこと。著者が幸せな子役時代を送ったことが行間ににじみ出てくる文章です。 中盤は、7年間演じることになる『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役との出会いが記されています。舞台となる19世紀フランスの時代背景を理解するために教科書が配られ、当時の服装や労働賃金の相場に至るまで勉強する期間があったり、娼婦役を演じるにあたって男に買われることの意味を知るために女性キャストが男性キャストによって“買われる”場面の「エチュード」(即興演劇)をやってみたりするなど、あの世界的に知られた演劇の舞台裏を垣間見ることが出来て興味がつきません。 役をうまくつかみきれない著者が悔し涙を見せたときに、共演者のマルシアがかけた、 「悔しさは、タカラだよ。その気持ちがある人は、絶対強いから」と言う言葉は、演劇の世界に身を置かない私のような読者の時として臆しがちな心をも、どこかで支えてくれそうな気がします。 後半綴られるイギリスでの短期ホームステイに、『from everywhere.』のヨーロッパ一人旅の原点があったことが分かりました。 現地ロンドンで世話になったのはアルメニア出身の50代女性ヴァートーク。彼女が発する、「あなたは作詞するときにどんなことを考え、何を伝えたいと考えるの?」という質問に、たどたどしい英語を駆使して、それでも真摯に懸命にこたえようとする著者の姿が印象的です。 「私は詞を書くことで、なんとか諦めずに自分のドアをノックすることにチャレンジし続けている。そしてもしかして私が歌って何かを伝えることで、誰かのドアをノックすることができたら素晴らしいと思う。」(171頁) この本を出版する星海社は2010年に立ちあげられた新しい出版社のようです。 巻末に設立にあたっての決意表明のような文章が掲げられています。 その中に「『人生のカーブを切らせる』出版社。それが僕たち星海社の理想とする出版です」とあります。 この『アイディ。』で著者・坂本真綾が言う「誰かのドアをノックする」歌詞と、星海社の目指す「人生のカーブを切らせる」本。 二つの間に縁(えにし)のようなものを感じないではいられませんでした。
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
真綾さん。,
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レビュー対象商品: アイディ。 (星海社文庫) (文庫)
飾り気のない文章で綴ってあり、少しだけ真綾さんを垣間みれた気がしました。 彼女はやっぱり素敵だなぁと思います。
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