チビで不細工、唯でさえモテないのに、女の子からはツリ目ザル呼ばわりされ嫌われる吉田。
それは彼にちょっかいをかけてくるのは校内一のモテ男、頭もよろしい佐藤の所為。
「何でアンタばっかり佐藤君と!!」
校内の女子生徒からの非難轟々の日々、
可愛い可愛い女の子の涙に負けて、吉田はある日聞くのです。
「お前の本命って誰なんだ?」
――そこから急転直下、吉田が更に振り回される日々が始まった……。
衝撃の不細工特集から待ちわびていました、佐藤と吉田に再び会える事を!
この作品、もう兎にも角にも吉田の言動の可愛い事可愛い事!
確かに外見はツリ目三白眼チビ。打っていて物悲しくなるほど、BLの受として希少な外見。
それなのに、読み進めていく内に言動のみならずその外見すら可愛く思えてくるから不思議です。
そんな吉田に対して、攻になる佐藤は全く典型的なまでの完璧男。
しかして、一話読み終える頃にはそんなモテ男佐藤とすっかり同じ視点に立たされてしまっている自分に気付くはず。
好きな子の色々な顔を見たい、とか。
自分の一挙一動に右往左往する姿を見たい、とか。
そういう非常に子どもっぽい、けれども強ち否定できない欲求が全開で。
堪らずいじめたくなる――もっとやれ佐藤!と言いたくなるこの気持ち。
あぁ、私にもサドっ気があったのか……自分の新たな一面に出会ってしまいました。
だって吉田の反応が可愛いから!!(四度目の可愛い)
迂闊にも程があるよ吉田……だから佐藤に良いように遊ばれるんだよ……!!
けして絵が丁寧・綺麗、そういう作者ではないけれど、話運びのテンポの良さと
「ここ」を押さえて欲しいというツボと表情を心得ているその手腕が心憎いばかり。
吉田と一緒にどきどきして、佐藤と共にぞくぞくして。
死屍累々の女子生徒を足蹴にしながらのメロドラマ(誇張有)に吹き出して。
――あぁ、吉田をいじめて泣かせて頭撫でてあげたい……!!(屈折したサド心)
帯によると不細工特集で吉田、人気No.1だったとの事。
そらこんな可愛い生き物、誰が愛でずにいられようか。
外見が格好良く&可愛くだけで成り立っている、
そんなBLが飽和状態に陥っている中、まさしく一点物の作品です。