ドラマを観てこの原作本を知り、興味を持ちました。
原作本→ドラマ化
によくあるように、多少なり設定が違うので、
ドラマとはまた一味違った印象を受けるのでは。
犯人の少年の性格も少し違うかな。
大人びていて、よくしゃべります。
最初、被害者の家族の姉、美帆子の言葉が
鬱陶しく感じますが、読み進めて行くに従い、
そんなことは気にならなくなる程、引き込まれていきました。
原作本ならではのエピソードや細かい描写。
保護される加害者側家族とは対照的に、
被害者側家族が守られもせず、逆にマスコミの容赦ない無神経さに
苦しめられる現実。事件の情報が知らされない現実。
ドラマではきれいに描かれ過ぎている感は否めません。
制限があることだろうし、仕方ないでしょうね。
本では、よりリアリティをもった描写になっています。
作中に、
「あの子の命を 愛してこなかったから」
という父親のセリフがあります。
私にとってのこの言葉は、ズシリと胸に突き刺さるものがありました。
生まれてきた時は ありがとうと感謝していたのに
日々の生活の中で、いるのが当たり前になって
そこまで思いを馳せられなくなる。
ここにこうして今 当たり前にいてくれてありがとう。
大事にしなきゃ そう思わせてくれる一言でした。
ラストは
全てがきっちりとおさまって、という訳にはいかないです。
生きている限り、背負い続けていくのですから。
家族の再生に向けて、それぞれ少しずつ前を向いて生きていく。
それを感じさせる終わり方になってます。