とりあえず最低限の事が出来るという感じ。結局HTMLのタグを打つのを代行するようなイメージだと思う。行間の距離も固定されてしまうし、ラインなども直接引く事が出来ない。どうしてもやりたければモードを変更し、自分でタグを打たなくてはならない。
ページ一覧、画像フォルダ、ツールボックスとCGソフトのパレットのような機能もあり、位置などをカスタマイズできるのだが、ソフトを閉じると例え同じファイルを開いても、カスタマイズした結果はリセットされてしまうので使いづらい。
ツールボックスは、リンクを張れる事以外は、Windowsのワードパッドに毛が生えた程度の機能しかないので余り期待するのは禁物だ。
また途中保存する場合は独自形式で保存され、最終的にEPUB形式で出力する事になる。EPUB形式での途中保存は出来ない。そして元ファイルは独自形式で残るものの、生成したEPUBファイル自体を再び開く事は不可能。保存と言うよりは、むしろエクスポートだ。
ちなみにテキストのみのEPUB化したファイルは、iPad2のiBooksとFire foxのアドオンEPUB Readerの両方で読めた(フォントによってはエラーが出るのだが、このソフトの問題なのか、受けて側の問題なのかはわからない)。
ただし画像ファイルを挿入しEPUB化したファイルは、iPadでは読めたがEPUB Readerでは全く表示されなかった。ダウンロードサイトで取得した無料の画像付きEPUBファイルは、iPadでもEPUB Readerでも正常に読めたので、ここら辺はソフトの問題かもしれない。
ちなみに、このソフトと同種のソフトとしてデネットの「電子書籍作成」というのがある。インターフェイスが同じように見えたので、ちょっと調べてみたら、この「はじめての電子書籍メーカー」のメーカーであるIRTのサイトと「電子書籍作成」のメーカーであるデネットのサイトは、IPアドレスの管理者(組織名)が、ともにデネットであった(2011年12月19日現在)。
ただしデネットの製品の方は、アップデートでPDFのエクスポートなど、追加の機能がついているみたいである。
最初にも書いたように、とりあえずEPUBファイルを作ってみたい人には良いかもしれないが、本格的な作業には向かないソフトだと思う。
今のところ、これしか無いようなので仕方がないのだが、2012年2月に発売される一太郎の新バージョン「承」には縦書き可能なEPUB3.0対応のファイルが作成できる機能がつくらしいので、金銭的に余裕がある人はそちらを待つ方が良いかも知れない。この「はじめての電子書籍メーカー」が4000円弱。「一太郎 承」が特別優待版(条件:MS Office/Word所有)でAmazon予約価格8.505円なので、ちょっと後悔している。(値段は全て2011年12月19日現在のもの)
又、このソフト程度の性能ならば、その内フリーソフトが出る気もする。
まあ、このソフトで作成したファイルは、出来るだけ多くの端末やソフトで検証が必要だと感じるのは私だけか。