ジョン・ハートは、3作中最近の2作がベストセラーかつMWA賞を受賞(処女作は新人賞候補)するという人気・実力ともに米国一(世界一?)の天才ミステリー作家です。天才ゆえの悩みとして、私たち読者からの期待感も大きいと思いますが、今回はまさに期待以上に素晴らしい作品でした。これまでと趣が異なり、今回は殺し屋が主人公です。とてもありえない展開でありながら、それを感じさせない人物描写の巧みさやストーリー展開の妙があります。内容は詳しく書きませんが、これまでの3作と異なる読後感があります。ラストチャイルドの書評にも書きましたが、今年の海外ミステリーベスト10には入るのは確実です(ラストチャイルドは文春では1位でした)。