アイアコッカ氏はフォードの社長として敏腕を振るい、フォード史上最高の利益をたたき出した。
しかし、創業者の孫にあたるフォード2世との対立により32年勤めたフォードから一方的解雇。
その後、ライバル社クライスラーの会長に就任し、空前の経営危機を乗り越えた。
一言で書くと、このような波乱万丈な男の自叙伝である。
アイアコッカ氏の信念の固さ、そして目の付け所の確かさ、経験と将来を見渡すビジョンと絶え間ない努力こそが、一人の男だけではなく、何百万人ものアメリカの労働者を救ったということが、とても読みやすく心に刺さる言葉でつむがれた自伝だ。
彼がスピーチ上手なのもうなずける。とても話がうまい人だ。
さらに訳も読みやすく、540ページだが短い時間で読むことができる。
ちょっと、誤字が目に付いたので★はひとつ下げておきます。
2009年1月、ニュースでフォード社が史上最大の赤字1.3兆円!というのを見た。
アメリカのビッグスリーの行方も気になる今、アイアコッカが経営者としていればどうなっているだろうとささやかな期待をしてしまう。
今のアメリカに通じる自動車産業の興隆と衰退をみつめるのにおススメな一冊です。