高尾じんぐ「んぐるわ会報」4巻。今巻を以って、堂々の完結。
新人の初連載が全4巻、というとやや中途半端なイメージを持たれるかもしれないが
というか自分も最終回の話を聞いた時には若干そういう事も思ってしまったのだが
こうして最終巻を読んでみると、これが一番良い形のように思えるというか、むしろ予定通りな感じがするというか。
松戸くんだけ表紙等の枠がないのも、ある意味作中の扱いからして正しかったと思う。
余計な引き伸ばしをせず、この5人での生徒会が役割を終える時まできっちりと描ききって、潔く締める。
面白い内に終われたのは幸いではあるし、
それでいて意外と、思ったよりも消化不良な感じがしない。
もっと読みたい!とは思ったけど、物語としては一応のやるべき事はやった感じがするし、
惜しめるって事が内容の充実を証明してるような気がする。それは個人的な感触ですけれど。
漫画的な面白さにも最低限の着手をしつつ、
最後まで現実的な空気感やリアリティのある描写に拘ったそのセンスには本当に楽しませてもらいました。
今まで読んだ生徒会漫画の中で一番生徒会してた気がします。
でも、それはただ単に地味とかそういう話ではなく、ちゃんと漫画らしい描写を含んだ上での。
一つの面白い日常作品として推したいって気持ちと同時に、
これの次に作者が何を描くのかってのも気になります。また、今作のような素朴で、でも賑やかな作品を描いて欲しい。期待。
話単体に関して言えば、最終話付近が面白いのは勿論の事、松戸くんと成子さんのピン話がそれぞれ格別に面白かった。
バレンタインとかおばあちゃんとか、普遍的な題材でしっかり笑える話を作れるのは流石。
1巻から4巻まで、毎巻毎巻ツボに来る話が多くて、それを包み込む雰囲気も素敵でした。 ここから先の展開を想像するのも楽しい。
早々と終わった漫画だけど、きっとちょくちょく読み返すと思う。良作に感謝!