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われわれはなぜ死ぬのか ――死の生命科学 (ちくま文庫)
 
 

われわれはなぜ死ぬのか ――死の生命科学 (ちくま文庫) [文庫]

柳澤 桂子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

DNAは受精の瞬間から死に向けて時を刻み始める。生命に組み込まれた死の機構とは? 生命にとっての死の役割とは何なのか。従来の死生観を揺るがす衝撃の書。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

われわれのDNAは、受精の瞬間から死に向けて時を刻み始める。ある細胞は自ら死を選び、また別の細胞は成長を止める―遺伝子にはあらかじめ死がプログラムされているからだ。なぜ生命に「死」が組み込まれたのだろうか。36億年かけて生命が進化させた「死の機構」とはいかなるものか。老化と死の宿命を逃れる術はないのか。死の誕生と進化をたどり、生命科学者がわれわれにとっての老いと死の意味に迫る。従来の死生観を揺るがす衝撃の書。

登録情報

  • 文庫: 248ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2010/2/9)
  • ISBN-10: 4480426515
  • ISBN-13: 978-4480426512
  • 発売日: 2010/2/9
  • 商品の寸法: 15.5 x 10.7 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 168,302位 (本のベストセラーを見る)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Makoto Ichikawa トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 人間と死との関係を成長と歴史的観点から解説した第2章、ミツバチなどの生物、メタセコイアなどの植物を例にその死のメカニズムを解説した第3章に続いて、第4章から細胞や遺伝子レベルからの生と死のメカニズムが本書で解説されていきます。生物学の専門的な部分についても触れられ、その分野の知識の乏しい本レビューアーにとっては見慣れない物質の名前もでてきますが、ほとんど気にすることなく読む進むことができました。
 「死」を題名とした本を手にするには、少しだけ心の準備が必要なことを本書は気付かさせてくれましたが、科学に関わる者はそのような情緒に流されることなく、「死」をも客観的に見る心構えが必要なことを改めて教えられた気持ちがします。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 生物学のレベルで、「死とは何か」を文学的に綴った作品である。

 試みは野心的であるが、前半10%程度は日本の人口の大半を占める一般的な教養を持った方なら理解出来るだろう。しかしながら、残りの大半は遺伝子や分子生物学に対する素養がなければ呪文の連発でしかなく、読む事は可能だが理解に到達するのは極めて困難だと思われる。筆者は高校で生物学を履修しており、DNA、ATPの何たるかはそれなりに思い出したが、ここに記載されている事項は高校レベルを遥かに超えている。

 それらの概念を文章で理解して貰おう、という意図か図が一切載っておらず、複雑でかつ美しい分子達の動きや配列は文字による説明のみである。そのため、立体や物質間の関係を理解するのが著しく難しく、前述の様に「読めるが理解出来ない」という状態に陥る。
 
 敢えて、狙った文学作品(学術書とは言わない)なのだと思うが、生物学すげーで終わってしまう本になっている気がする。これで良いのか?
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By k007
形式:単行本
著者の柳澤桂子氏は、中村桂子氏や長谷川眞理子氏とともに日本の生物学を引っ張ってきた方である。残念ながら病に倒れて以来、研究生活から離れて、もっぱら生物学についてのライターとして多数の著書を発表している。

地球上の生命に性が生まれたのは、環境の悪化を乗り越えるためだといわれており、それとともに多細胞生物にとっては「死」が避けられない運命となってしまった。多細胞生物においても生殖細胞は、理論上、永遠に生を維持するのに対して、個体はやがて滅びる。こうした記述で、生命にとっての「死」の意味を生物学の立場から説明し、さらに細胞老化のメカニズムや、ヘイフリック限界についてなど、長年の生物学の研究成果を柳澤氏は本書で平易に解説してくれる。

解説を助ける図がないのが残念だ。特に減数分裂のあたりの記述は、図を入れるともっとわかりやすくなったと思うのだが・・・。ただ、著者の希望で各章の扉に配された赤勘兵衛氏の挿図は、詩的な花を添えており、著者が本書に込めた、学術書という範疇を超えた意図を的確に表現しているように思う。

生物学の入門書として最適な本だが、それ以上に余韻をひく良書である。
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