冒頭に出ている、著者の生活哲学は素晴らしいです。プレゼントした友人たちは感動した、涙がでた、元気になれた、と口々に言ってくれます。やはり実践者のことばほどパワフルなものはないようです。
さらにレシピは、とにかく素材を生かしきる、しかも素材の持つさまざまな特性や自然界の陰陽も取り入れながら料理するものばかりです。
これらほぼすべてのレシピが、素材の持つ力と火の力による生じる熱の巡りをうまく利用した「重ね煮」という非常にシンプルかつ簡単な方法でできてしまうという素晴らしい本です。
単なる「手抜き」「ものぐさ」とは一線を画した、自然界の力を非常に合理的に、うまく体に取り込むことのできる料理レシピと生活哲学に満ちた本です。
他のレシピ本より高めですが、美しい写真や、丁寧に素材を生かす簡単レシピの数々をみたら納得されることと思いますし、とにかく使い勝手のいいお料理本です。
何より、この料理本のとおりに料理をしていくうちに、自然に「陰陽」や「火の力による熱の巡りを生かす料理法」などが体得できそうなのが素晴らしい。
さらには、マクロビオティックなどで陰陽についての知識などをかじっていれば、陰陽のバランスをそのままに、他の食材での応用などのバリエーションも豊富に楽しめます。