作者の(故)鴨居羊子さんは日本で最初におしゃれな下着を発表した人として有名です。
他にも幻想的な絵や人形制作をされていて本のタイトルからも伺えるように独特の文章も魅力です。
本書は新聞記者をしていた著者がおしゃれな下着があったらいいのに、(当時の日本には輸入もの以外は女性を思わせる様なデザイン、色の下着はないに等しかったそうです)もっと女性に下着のおしゃれを楽しんでほしいという一心でゼロからスタートさせた下着の会社(店)チュニックとともに作者が過ごした日々の物語です。
デザインの知識とかがある訳でなく自分がやりたいという一心でデパートの展示場で斬新な下着を発表。
本当に人が二人も入るといっぱいになってしまうビルの一室で材料を自ら染めて新しい色の商品を作ったり、少し軌道に乗ってきた頃に斬新な舞台演出の(当時としては過激な)ファッションショーを開催したりと読んでいるだけでワクワクしてきます。
50年代後半から70年代にかけての時代の勢いというのもあるのでしょうが今読んでも全く古さをを感じさせず自由奔放な作者の生き方に引きつけられました。
魅力的な文章で書かれており、おしゃれに興味のある女の子の小説(実話ですが)としても楽しめるし、今流行の女性起業家の走りとしても学ぶところは多いと思います。
表紙の人形は作者の鴨居羊子さんによるデザインです。
この人形とタイトルに引きつけられたらぜひ読む事をおすすめします。あなたも鴨居ワールドの魅力にはまること間違いなしです。