若いツバメとのゴタゴタを想像していたら、そこはコレット女史原作。随所に散りばめられた独白が深くて、泣かせてくれる。 昔は良家の子息に母親が、あと腐れないココットをあてがったんだね。ノルマンジーの風俗がみてとれる。 製作費40億円。豪華キャスト揃い踏み。ライティングは良いし、優雅な衣装にアールを描く建築。ああ、カーテンと壁紙を見てるだけでも幸せ…。 キャシーベイツの「ガラクタ屋敷」とミシェル邸の対比が面白い。話はユーモアと皮肉を込めて、テンポ良く進む。 恋に終わりが訪れて、若いほうが結婚。さてさて、誰も傷つけずに幸せになれるのか…新妻対年増が見もの。 カジュアルなパリしか見たことのない私には、目が眩むような世界。これは買いだ。 ミシェルファイファーは、一歩引いた演技が最高にうまい。骨の上に皮が乗っかる感じがセクシー。衣ずれの音が聞こえてきそう。 若者は、映画の小道具として鍵になるパールのネックレスに固執するんだけど、哀しい。 お近づきになりたくないキャシーベイツの役どころは、ココット根性むき出しで、母親になりきれないのが哀れだ。 映画「つぐない」「危険な関係」「ヴァイクトリア女王」好きな人にオススメ。