9曲目の「オリオン」という曲に彼女の魅力のすべてが集約されているように思います。シンプルであるからこそ何度も繰り返されることに耐えうる美メロ。伸びやかでつやのある高音、そして時に「島歌」的な情念をも垣間見せる低音の力強さ。歌い手としての彼女の声の素晴らしさと表現力の豊かさにやられました。デビュー作「一等星」からずっと変わらない「星」と「夢」、そして「歌い続けていく」ことへの決意というもはや石野田節と言っても過言ではない詩の世界もさらに普遍的な物語に仕上がっていると思います。昨年発売されたミニ・アルバムのバージョンも良かったですが、今回は素晴らしいミュージシャンたちのサポートも得てさらに「オリオン」の魅力が倍増しています。5月4日の下北沢mona records でのライブのアンコールに演奏されたこの曲に涙を流しそうになりました。他の曲ももっと聞き込まないと!末永く愛聴できそうな一枚です。もっともっと多くの人たちにこのアルバムが届きますように。