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反戦を静かに語る「平和のために」という大きなテーマ設定の絵本シリーズにこのいじめの物語が含まれた理由は、「差別こそが戦争への道を切り拓く」という思いがあったから、とあります。いじめとはまさに差別のもっとも原初的な現れですが、実際にそうした視点でいじめの問題を見つめている人が決して十分に多くはないことを、今更ながらに指摘しているのが本書の重要な点です。
妹に対して、自室にこもってしまうほどに苛虐の手を加えていた子供たちが、加害者としての自覚もないまま当たり前のようにして中学生、高校生となっていく。自分たちが生きていたことが、他の誰かの人生を大きく左右してしまうということの深刻さには思いが至らないのです。
この子らに決定的に欠けているのは、「想像力」です。自分以外の誰かの心は見ることができないからこそ、その「目に見えないものに思いを馳せる力」が人間には求められます。犬や猫にはおそらく備わっていない、人間にだけ許されているはずのこの「想像力」が欠落した人間が、いかに容易に容赦なく暴走することが出来るかについて、この絵本は静かに、そして厳しく問うているのです。
本書は1987年に出版されたものですが、ここに描かれている事柄は残念なことに17年を経ても好転しているとはおよそ言えず、それどころかむしろ苛酷化しているといえます。
私たちは前に一歩も進んでいない、進むことはもう望むべくもない、ということなのでしょうか。
少しでも前進できるように、多くの子供たちが本書を手にすることを願うばかりです。
問題がないと顔を背ける方、耳をふさぐ方、口を閉ざす方にこそ、
そして親になるだろう人達と親を務めている方々に、
あらためて手にして欲しいと思います。
そして考えて欲しいと思います。
次に、絵がとっても雰囲気を出していて悲しいです。
私は遠足の場面がいちばん悲しいと思いました。
そして一番感動したのが、中学の時の道徳の本には活字で書いてあった最後のいもうとの言葉が、
この絵本では、絵の中に手書きで書かれていたことです。
とっても悲しくてほんとに考えさせられる本です。
いじめについてですが、この本を読んだら本当にいじめなんてしたくなくなります。
悲しいを連呼していますが、この本。結末は本当の本当に悲しいです!!!
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