『PLUTO』の書評を書いたところおすすめ商品として紹介されたので、どんなものかと思って手にしてみました。
1950年代生まれのしりあがり寿と1960年代生まれの河井克夫、上野顕太郎の3人それぞれから提供された原作をもとに、1979年生まれの漫画家・安永知澄が作画した4つのコミックが収められています。
共同作業に取り組んだこの4人のうち私が名前を聞いたことがあるのは、しりあがり寿だけ。それも朝日新聞夕刊に連載している「地球防衛家のヒトビト」の作者としてだけです。こういう程度で興味本位に手にしたせいか、かなりひどい胸やけをしてしまったように思います。
河井克夫原作の「わたしたちの好きなもの」。
予備知識もないまま読んだところ、正直、ドン引きしました。そういう話でしたか。
町役場に勤める父親との二人暮らしを送っている17歳の可憐な少女・恵子のお話として始まったので、何かさわやかなメルヘンチックなお話を予感していました。ですから心の準備が全く出来ていなかったため、その後の逆巻く怒涛の展開には全くもって仰天しました。こういうジャンルの作品だと知っていたら、おそらく手にしなかったでしょう。
しりあがり寿原作の「なぎ」もまた、私には受け止めるだけの用意がありませんでした。頁を繰りながら胃が収縮し、さらには胃痙攣を起こしそうな思いがしました。
上野顕太郎原作の「カノン」がかろうじてまだ心に添う部分が多少なりともありましたが、それでも体調の思わしくないときに読むのは心と体に負担が大きい作品だ、とだけ申し上げておきましょう。