ティラノサウルスシリーズもとうとう10冊めに到達しました。
今回はトリケラトプスの子どもが、ティラノサウルスの力を借り、
地震によって洞窟にとじこめられた両親を救おうとする話しです。
ただ、地震とくるとどうしても3.11を意識せざるを得ない。震災をまたいで
登場した作品だけに、何か特別なメッセージがあるのかなと思いましたが、
特に表立ったものは感じられませんでした。そこがちょっと残念。
とはいえ「信じる力」という大きなテーマがあり、わかってはいても
目に涙がうかんでくるストーリーはしっかり健在。世知辛い世の中で
傷ついた心の癒しとしておすすめできます。信頼する、信頼を得る、
信頼に応える。そしてそれを続けていくこと。そんなプラスの
連鎖のきっかけを作るのは他ならぬ自分自身。
ところで、恐竜は天災によって、絶滅の危機に直面することになります。
そのときティラノサウルスはどうするのか? 最終話があるとすれば、全シリーズ
の集大成として、その状況を描いて欲しいなと期待しています。その意味でも10冊
という節目は、このうえないタイミングだったと思うのですが・・・
まだまだシリーズとして続きそうですね。世知辛い世の中も続きそうですし。