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最も参考になったカスタマーレビュー
32 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
お子さんとご一緒に,
By 水田屋 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: わたしが死について語るなら (単行本)
本書は、同じ出版社から児童向けに刊行されたわたしが死について語るなら (未来のおとなへ語る)を内容をそのままに、年長者向けに表記を変え編集し直したものだそうです。
よって、宗教学的に難しい記述など一切無く、著者自身の戦争体験や詩や古典文学を題材に、日本人が死に対してどのように向き合ってきたのかをエッセイ風に分かりやすく説いています。 またオリジナルが児童向けであることから、現在の子供に対する教育−平等と個性−が子供たちをいかに苦しめているか、またそれを解決するために西洋から輸入された「個」ではなく「ひとり」という概念(孤独のつらさや自立する喜びを理解し、その上で他人を思いやれること)を導入することを提唱しています。 核家族化などで死にゆく人々に触れることが身近でなくなってしまった今、子育てしているお父さんお母さんに子供と一緒に読んでもらいたい作品です。
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
文学と精神性から学ぶ「死ぬこと」と「生きること」。,
By akanezora (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: わたしが死について語るなら (単行本)
著者は日本を代表する宗教学者。その経験と知識から、一般に目を背けられがちな「死」について正面から向き合い、世代を問わずわかりやすい切り口で語っている。
宮沢賢治などの文学や古典、あるいは日本人の精神性から語られる「死」は、一見すると難しいのだが、それを大変わかりやすくまとめている。 特に古典から学ぶ「死」と「無常」の章を読むと、現代に生きる私たちがいかに歴史の影響を受けているかがよくわかる。 大人はもちろん、元々が児童向けに書かれた本だけに子どもや中高生でも大変得るものが多いのではないかと思う。 著者のいう通り、「死」は怖れるものでもあるが、自然のイメージと一体になることで、最終的には優しく受け入れるべきものなのかもしれない。それが日本人の精神性ということなのだろうか。
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