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わたしが死について語るなら
 
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わたしが死について語るなら [単行本]

山折 哲雄
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「死の問題を考えつづけることは 生きることの意味、命の大切さを知ること」
著者は冒頭でこのよう問いかけます。
みなさんが、いよいよ最後の秋(とき)をむかえようとしているとしましょう。そのときみなさんは、衛生的で空調のよくきいた、近代的な病院の一室で逝きたいと思いますか。それともわれわれをとりまく自然にふれるような環境のなかで、多少の暑さ寒さには我慢するとして、風のそよぎや川のせせらぎの音をききながら、そして小鳥のさえずりを聞きながら、そのときを迎えたいと思いますか。どちらを選びますか。
この私の問いに驚くべきことに、ほとんど全員の方が、自然のなかでこの世との別れを告げたい、と答えられたのでした
如何に生きるか、どのようにして生きるかという側面ばかりに関心を集中してきたのが、気がつくと死の問題をめぐってすでに大きな転換期に差し掛かっていたのです。
死をどうとらえ、考えればいいのか。
著者は自らが遭遇した死についてまず語り始めます。祖父の死、母と父の死。そして、父の死後、親鸞が流罪にあった佐渡で夕日を眺めながら、海のかなたに浄土を感じ、深い感動を覚えます。
「死の影」が家庭から学校から地域から追いやられ、覆い隠されるようになり、ヒトは必ず死ぬ存在である、というしごく当たり前のことを見て見ぬふりをするようになったのではないだろうか、と考えてきた著者は、本書で日本人の死生観を日本の古典を読み直すことで、もう一度考え直してみることも提案しています。
「平家物語」の無常感、宮澤賢治の死生観、金子みすずの詩に込められている死の世界。。
そして、「万葉集」「源氏物語」で描かれている深い死の影。
人生80年の時代に入り、生と死の間に病と老いの難問を抱えることになった現代において、「死」の問題をどう考えればよいのか。
その糸口を、本書は平易にそして奥深く語ります。

内容(「BOOK」データベースより)

死の問題を考えつづけることは、生きることの意味、命の大切さを知ることです。宗教学者が死と生について若者にやさしく語る。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: ポプラ社 (2010/3/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 459111788X
  • ISBN-13: 978-4591117880
  • 発売日: 2010/3/16
  • 商品の寸法: 17.8 x 11.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 72,625位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 5.0 お子さんとご一緒に, 2010/4/7
レビュー対象商品: わたしが死について語るなら (単行本)
本書は、同じ出版社から児童向けに刊行されたわたしが死について語るなら (未来のおとなへ語る)を内容をそのままに、年長者向けに表記を変え編集し直したものだそうです。

よって、宗教学的に難しい記述など一切無く、著者自身の戦争体験や詩や古典文学を題材に、日本人が死に対してどのように向き合ってきたのかをエッセイ風に分かりやすく説いています。

またオリジナルが児童向けであることから、現在の子供に対する教育−平等と個性−が子供たちをいかに苦しめているか、またそれを解決するために西洋から輸入された「個」ではなく「ひとり」という概念(孤独のつらさや自立する喜びを理解し、その上で他人を思いやれること)を導入することを提唱しています。

核家族化などで死にゆく人々に触れることが身近でなくなってしまった今、子育てしているお父さんお母さんに子供と一緒に読んでもらいたい作品です。
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 文学と精神性から学ぶ「死ぬこと」と「生きること」。, 2010/9/14
レビュー対象商品: わたしが死について語るなら (単行本)
著者は日本を代表する宗教学者。その経験と知識から、一般に目を背けられがちな「死」について正面から向き合い、世代を問わずわかりやすい切り口で語っている。

宮沢賢治などの文学や古典、あるいは日本人の精神性から語られる「死」は、一見すると難しいのだが、それを大変わかりやすくまとめている。

特に古典から学ぶ「死」と「無常」の章を読むと、現代に生きる私たちがいかに歴史の影響を受けているかがよくわかる。

大人はもちろん、元々が児童向けに書かれた本だけに子どもや中高生でも大変得るものが多いのではないかと思う。

著者のいう通り、「死」は怖れるものでもあるが、自然のイメージと一体になることで、最終的には優しく受け入れるべきものなのかもしれない。それが日本人の精神性ということなのだろうか。
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