『わすれた恋のはじめかた』というタイトルは全体を通して観るとシックリこない気がする。
ラヴストーリーではあるが、基本的に大切な人を亡くし、それをどう対処するのかを説いていると思います。
「バーク」が最愛の妻を3年前に交通事故で亡くし、そこから彼のハウツー本が評価されているのだから・・
主人公「バーク」が背負った負い目と責任が映画が進むとともに明らかになってゆく。
彼は人に説くのは得意だが、自身の事になると不器用で意地っ張り、かつ、スマートじゃ無い。
シアトルが舞台で、「バーク」の妻の葬式で、3月にダリアが満開だった言い、
ヒロインの花屋を営む「エロイース」がシアトルでは、秋頃だと指摘する。
そこから段々「バーク」の弱さが見えて来る。
2章『幸せは心の在り方』
12章『お酒では救われない』
15章『人生が岐路に立った時は覚えておくこと、終わりは始まりにすぎない』
と弁論は得意の様だが、
取り扱い困難な「ウォルター」の様な心に深い傷を負った男には感情移入する点が多い。
ワークショップは日本ではそれほどポピュラーでは無いが、
映画上だけではなく、アメリカ人のワークショップで気持ちをシェアーし支え合う考え方は素晴らしいと思っている。
最後にワークショップのエンディングとして会場で挨拶をした時には、
「バーク」の正直な人間としての隠す事の無いスピーチには、心を打たれた。
そして、あの「ウォルター」が最初に拍手を始め、会場全員に波及したのには、
人の情が心に沁みた。
そして、これが人間としてあるべき姿ではないかと、思った。
ラヴストーリーというよりかはヒューマン・ドラマではないのかな、とも思う。
愛する人を亡くした方々には是非ご覧頂きたい。
実際にそれに当てはまらない私でも感情移入が出来たのだから・・
「バーク」とヒロイン「エロイース」がハッピーエンドなのかはお楽しみですね。