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「天皇」という「皇帝」と対等の権威者を日本民族の頂点にうちたてることで、日本は中華帝国の冊封体制を抜け出し、独立国家として歩み出した。
以来「天皇」は誰も取って代わることの出来ない神性を秘めた絶対権威者(必ずしも権力者ではなく)として天下=万民の代表者となり、恣意の権力者の独裁を防いできた。
「天皇制打倒」を言い出したのはそもそもこの辺りの事情に疎い外国人たちであり、日本国の弱体化そして属国化を狙う共産主義帝国主義者たちである。彼等は欧米の王族と日本の天皇を同一視し、「世襲だから」「搾取者だから」民衆の敵だ、と短絡する。
だが真っ当な日本人で天皇が「搾取者」であるなどとカン違いしている人はいないと思うし(第一戦後の天皇家は個人財産すらもGHQ憲法によって剥奪されてしまっている)、縄文杉と同じで「何千年も続いてきた」ということそのものに神霊的権威がそなわるのであって、世襲をやめて多数決で選出された「民主主義の天皇?」に同等の霊力が備わるわけではなかろう。第一殆ど「個」としての権利を持たず常に「公」としての緊張と抑圧に晒され続けねばならない「天皇」及び皇族という非人道的「地位」を、誰が望むだろうか?一体他の誰にその資格があるだろうか?
樹齢数百年、数千年の古木を切り倒しても人々の生活には何の影響もない、だから切り倒してもいいじゃないか、という非精神主義的合理主義者が圧倒的多数を占めた時、日本という文化・伝統装置はその機能を終える。
天皇という存在が日本文化から姿をけす時は、日本人が日本人でなくなり、日本が日本でなくなる時なのではないだろうか。
巻頭の「天籟」も、普段より良く書けていたと思う。
「ゴー宣EXTRA」は、現在の「開かれた皇室」にモノ申すと言った形で、
小林氏の日本の伝統を重んじる姿勢がひしひしと伝わってくる。
おなじみの執筆人も天皇制を深く掘り下げ、改めて将来の日本国の
あり方を考えさせられる。
最近始まった「このわしを見よ」、これも読む価値大有り。
「民主主義」とは何か、今一度日本人は再考すべき。
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