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出色は、久坂部氏のエッセイ「日本人の死に時」だ。久坂部氏は訪問看護の実績がある医師なので、その主張には強い説得力がある。私も今年は58歳。はたして、久坂部氏の主張に沿って、いずれ来る死を自然体で受け入れることができるだろうか。読みながら「これは覚悟が必要だな」とうなってしまった。60が近くなった人たちには、是非、一読をお勧めしたいエッセイだ。久坂部氏は小説も書かれるので、文章も読みやすい。
山原昭氏の「僕らの1972年その2」は、沖縄県人の立場から、日本人としてのアイデンティティを、アメリカ留学の体験談をもとに独白したもので、「大和んちゅー」の私にも「やっぱりそうか」と納得させる沖縄人間の感覚を披露している。これも、一読の価値あり。
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