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わくらば日記
 
 

わくらば日記 [単行本]

朱川 湊人
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

今もっとも期待される気鋭が、昭和のノスタルジーに載せて贈る事件簿。
私の姉様には不思議な力がありました。その力は、ある時は人を救いもしましたが、姉さまの命を縮めてしまったのやもしれません……少女の不思議な力が浮かび上がらせる人間模様を、やるせなく描く昭和事件簿。

内容(「BOOK」データベースより)

昭和三〇年代。当時私は東京の下町で母さまと姉さまと三人、貧しいながらも仲むつまじく過ごしておりました。姉さまは、抜けるように色が白く病弱で、私とは似ても似つかぬほど美しい人でしたが、私たちは、それは仲の良い姉妹でした。ただ、姉さまには普通の人とは違う力があったのです。それは、人であれ、物であれ、それらの記憶を読み取ってしまう力でした…。小さな町を揺るがすひき逃げ事件、女子高生殺人事件、知り合いの逮捕騒動…不思議な能力を持つ少女が浮かび上がらせる事件の真相や、悲喜こもごもの人間模様。現代人がいつの間にか忘れてしまった大切な何かが心に届く、心温まる連作短編集。

登録情報

  • 単行本: 285ページ
  • 出版社: 角川書店 (2005/12)
  • ISBN-10: 4048736701
  • ISBN-13: 978-4048736701
  • 発売日: 2005/12
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 354,591位 (本のベストセラーを見る)
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By スイート・サイエンス トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
昭和30年代のまだ貧しかった日本を舞台にした、二人の姉妹が主人公の5つの短編集だ。妹の和歌子には、美人だが体の弱い姉がいて、人や物を見ると、その人や物の周りで過去に起こった出来事を遡ってみることができる不思議な能力を持っている。

この不思議な能力により、この二人は普通では経験できない、忌まわしい事件に関わったり人間の心の内側を覗くことになる。5つの短編には異なるエピソードが描かれているが、何れも人間の善意・優しさと、現実の厳しさや残酷さが描かれていて、暖かくそして少し哀しい気持ちになる。

常に別れの予感を感じさせる本書は読んでいてちょっと辛い部分もあるが、最後のシーンにあるように、美しいものが現実には過ぎ去ってしまっても、一人ひとりの心の中ではきっとその人が生き続ける限りは永遠なのだろう、だからこそ今を大切に生きるしかないのだろう、と思った。

なお、タイトルの「わくらば」というのは耳慣れない言葉なので辞書で調べてみたところ、漢字では「病葉または嫩葉」と書いて、「病気におかされた葉」と「木の若葉」の二つの意味があるそうだ。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夢追い虫 トップ1000レビュアー
形式:単行本
朱川さんお得意の昭和ノスタルジー。

今回は不思議な力を持つ美少女とその妹が遭遇する事件簿です。

姉様は人のためにこの力を使い、

どんどん命を縮めていきます。

姉様の優しさと人々の温かさは心に染み入り、

ずっとこのお話の世界に浸っていたいような良い雰囲気の作品でした。

特に姉様の初恋の話は美しかった!

同じく朱川さんの「かたみ歌」を読んだときにも感じたのですが、

朱川さんの書く恋のお話には

現代の若者達の恋にはない“奥ゆかしさ”があります。

忘れていた気持ちを思い出させてくれるような素敵な読後感でした。

ラストは続編の存在を匂わせるようなものでした。

大いに期待してもいいと思います。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
昭和30年代を舞台に物語は主人公の語り口調で、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。

細かい描写のおかげで、その時代のことはあまり知らない私にも、時代風景が目に浮かぶようでした。

礼儀にうるさく家庭を支えるお母さんに、人情味あふれる刑事さんなど昔の日本人の優しさと強さを持った人達が出てくるのもこのお話の魅力!

殺人事件など、悲惨な事件が出てくるのにもかかわらず、物語は妙に優しさとはかなさ、そして切なさにあふれ、特に物事を優しい方向から見ようとしているのが良かったです。
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同工異曲の妙。
 この物語の主人公が持つ能力そのものは、京極夏彦による「京極堂シリーズ」に登場する榎木津礼二郎が持つものと全く同じであると言える。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 太陽と戦慄
鈴音さんと和歌子ちゃん
 かたみ歌が素晴らしかったので、この本も手に取りました。

 時代はやっぱり昭和の、それこそオリンピックの前後の足立区が舞台です。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: Ryo
さすが!
著者お得意(?)の昭和30年代を舞台にした、特殊能力を持つ少女の物語。
といっても、派手なアクションはなくてむしろ静謐。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 玉子
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投稿日: 16か月前 投稿者: vipper
早く続編が読みたくなりました。
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投稿日: 2009/4/28 投稿者: nyanco
昭和三十年代の昔なつかしい空気の中で
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投稿日: 2009/3/28 投稿者: 東の風
え、これってフィクションなんですか?
この本は、読んでる途中何回も
これって本当にあったお話なんじゃ?と
疑ってしまうほど丁寧に書かれてあって... 続きを読む
投稿日: 2009/3/28 投稿者: ¢
昭和30年代のノスタルジー
この人の小説を読むといつも昭和の時代にタイムスリップ
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投稿日: 2009/3/5 投稿者: Shinya
豊かなユーモア、不思議な明るさ
他人の視覚的な記憶を幻視する超能力を持った少女・鈴音を主人公とする連作短編集。昭和30年代を背景に、病身で若くして亡くなった彼女の妹による回想として語られ、悲劇的... 続きを読む
投稿日: 2009/2/27 投稿者: nakamiya4
人の温もりを感じる
朱川氏の作品のなかでも一番温もりを感じました。
作品のなかに過去に実際に起った事件がでてきますが、... 続きを読む
投稿日: 2009/1/13 投稿者: nicobrothers
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