満身創痍のまま正面にぐるりと回り込み、正面衝突の体勢で全速で突っ込んでくる敵艦を睨んで「ゼータは勇者だ。昔の地球にはあんな男がたくさんいた…」と呟くハーロック。
…かっこ良すぎや!
別のシーン、「お前たちにはわからないのか!わからなければそれでいい!」の捨セリフなども、最初に映画館で聞いたとき以来ずっと印象に残っています。久しぶりにDVDで見直したのだが、そのシーンのハーロックも、やっぱカッコイイ(笑)。全然色あせてなかったのは嬉しいなぁ。
松本映画で育った世代にはハーロックは永遠にカッコイイのだ!(笑)。
シンプルで骨太なメッセージを直球で投げてくるというのが松本映画の一貫した特性なのだけれど、その表現方法は作品ごとに違います。最初期は、主人公がラストで思想を絶叫するという定番的パターンだったのが(古代くんの「宇宙は愛だーっ!」の雄叫びとか)、後期の作品、この映画でのハーロックや1000年女王の弥生さんになると、寡黙に信念を実践して表現するというコトになる。しかしどちらも根っこにあるものが「熱い」のには変わりはない。そんでもって、そんな熱さが松本映画の魅力。
「わが青春のアルカディア」は興行収入的には松本映画歴代最低となり、続編のTVアニメも恐ろしく不評で打ち切りの憂き目をみた為、残念なことに実はそれほど評価が高くなかった。DVDも出たことだし、ここいらでイッパツ再評価して欲しいなぁ、と思う今日この頃。個人的には松本作品の中でも最高の出来だと思う。冒頭で使われるドヴォルジャークの交響曲からして雰囲気抜群。